ついに降板、リックの“最後”はどんな展開に?
大人気ドラマ『ウォーキング・デッド』を現在放送中のシーズン9をもって降板することを発表していた、リック・グライムズ役のアンドリュー・リンカーンが出演する“最後のエピソード”がアメリカと日本の両方で放送され、物語の中心人物として全9シーズンにわたって、『ウォーキング・デッド』を率いてきたリックの長い旅が終わりを迎えた。
※以下、リック役の最終話についてネタバレが含まれます
降板が決まった直後から、一部のファンのあいだで亡くなることが予想されていたリックだが、“最後のエピソード”の終盤でジェイディスに助けられ、ヘリで安全な場所へと運ばれるという展開に。悲劇的な結末ではなく、“家族は彼が死んだと思い込んでいるが、じつは生きている”というシナリオで決着がついた。
さらに、ここにきて「アンドリューがリック役を続投する」という驚きの情報も出てきた。
リックが主役のテレビ映画が制作される
米The Hollywood Reporterによると、『ウォーキング・デッド』を制作する米AMCは、今後「ウォーキング・デッド・ユニバース」と題して、リックの物語を3本立てのテレビ映画として制作する予定だといい、その主役を務めるのはほかでもないアンドリューだという。
現地時間11月4日に発表された声明文のなかで、映画版の脚本を執筆するスコット・M・ギンプルが語った話では、現在は映画版を制作するチームは、リックの物語を継続させるための最初のパートにとりかかっている段階だとか。
また、映画版にはまだ見たことのない『ウォーキング・デッド』の世界やこれまでに登場した人物、今後新たなお気に入りになってほしい新キャラクターも登場する予定であると、ギンプル氏は明かしている。
『ウォーキング・デッド』映画化の計画は以前からあった
今回明らかになったテレビ映画の話だけれど、じつは映画化の話はずいぶん前からあったそうで、“家族と過ごしたいけど、リック役にまださよならをしたくない”というアンドリューの願望に近い要望と、番組制作側の利害が一致した結果が映画化につながったと、アンドリューは米The Hollywood Reporterのインタビューで語った。
「スコット(ギンプル氏)とはシーズン4の時ぐらいから映画化について話していたんだ。(中略)家族と過ごす時間を確保するために降板を決意したけど、心のどこかで『僕のなかでのリックはまだ終わっていない』と思う自分がいた。このキャラクターを愛しているんだ。そして、僕たちが作り上げてきた『ウォーキング・デッド』の世界も。それで、母船(ドラマ)を邪魔することなく、ほかにリックの物語を継続させる方法はないか考えた結果、映画化することになったんだ」― アンドリューの発言、米The Hollywood Reporterより。
アンドリューいわく、テレビ映画版『ウォーキング・デッド(仮)』3部作は「終わりの始まりではなく、始まりの終わりなんだ」そうで、『ウォーキング・デッド』が今後「ウォーキング・デッド・ユニバース」として、さらなる拡大を続けていくことを示唆する発言をしている。
ちなみに、ドラマ版の『ウォーキング・デッド』では、先ほど出てきた“最後のエピソード”がアンドリューにとって正真正銘の最後になるという。(フロントロウ編集部)