女優クロエ・モレッツが監督に
『キック・アス』をはじめ子役時代から、60作品を超える映画に出演してきた女優のクロエ・モレッツが、監督業に初めて足を踏み入れることを本人が米Vulture主催のイベントVulture Festivalのパネルセッションで明かしたと米Indiewireが報じている。
現在21歳のクロエは、パネルセッションで「1年半業界から離れて、自分自身について何をしたいのか、大人として自分のキャリアでこれからどこを目指したいのかもう一度考えた」と話したクロエ。
その答えとして、クロエは「来年、兄と初めて共同監督をする」ことを発表し、「小さなショートフィルムを制作している。私たちができることから始めようと思う」と、2019年に兄とともに映画の監督を務めることを明かした。
「昔からいつも監督業に魅力を感じていた」と、以前から監督としての立場に興味を持っていたというクロエは、監督になろうと思ったきっかけとなったのが、2018年のサンダンス映画祭USドラマ部門でグランプリに輝いた主演映画『ザ・ミスエデュケーション・オブ・キャメロン・ポスト(The Miseducation of Cameron Post)』。
これまで数々の作品に出演してきたクロエが、同作でメガホンを取った女性監督のデジリー・アッカヴァンに対して、初めて監督としての役目以上の情熱とリスペクトを感じたことから、監督業に踏み切る決断をしたのだそう。
もともとLGBT+コミュニティを応援するアクティビストとしても活動するクロエは、デジリー監督の同性愛者を異性愛者に矯正または転換させるために行う「コンバージョン・セラピー」を題材にした作品に出演したことで、自分も笑える面白い作品を通して、LGBT+コミュニティへの社会的気づきを訴えられる作品を作っていきたいと、監督としての意気込みをあらわにした。
21歳にしてキャリアを次のステージに進めようとしているクロエ。今後は監督としても目覚ましい功績を残してくれるかもしれない。(フロントロウ編集部)