Photo:ニュースコム、ゲッティイメージズ、Twitter/Daredevil
マーベルファン10万人以上が、ある作品の打ち切りを再検討することを求める署名にサインしている。(フロントロウ編集部)

Netflixのマーベルドラマが突然の打ち切り

 Netflix(ネットフリックス)のオリジナルマーベルドラマで大ヒットした『デアデビル』や『ルーク・ケイジ』、『アイアン・フィスト』が、2018年に立て続けに打ち切りになった。

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 この3作に加え、『ジェシカ・ジョーンズ』のヒーローたちが集結した「ドラマ版アベンジャーズ」との呼び声も高い『ザ・ディフェンダーズ』もシーズン1で制作終了。

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 現段階でNetflixが独占配信するマーベル作品は、2018年末にシーズン3の撮影が終わったばかりの『ジェシカ・ジョーンズ』と『パニッシャー』だけで、一部ではこの2作品の打ち切りも時間の問題と心配されている。

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 Netflixによって突然ヒット作の打ち切りが次々に発表された背景には、ディズニーによる有料動画ストリーミングサービス「ディズニー+」の影響がある。

 今年のローンチを目指している「ディズニー+」は、すでに2018年の東京コミコンにも登壇した映画『アベンジャーズ』のトム・ヒドルストン演じるロキのスピンオフの制作が決定しており、ほかにも映画でお馴染みの“脇役ヒーロー”にフォーカスした作品を配信する予定。

画像: Twitter/ Disney̟ Plus

Twitter/ Disney̟ Plus

 映画に直接関連した強力なマーベル作品を引っさげてストリーミング業界に参入する「ディズニー+」が競合他社になることも関係して、Netflixが独断でマーベルドラマを打ち切りにしたという見方があるなか、やむなく終了したドラマのひとつである『デアデビル』の打ち切り撤回を求める署名に10万人以上のファンがサインしている。

 Netflixのマーベルドラマの中でもとくに人気が高かった『デアデビル』は、シーズン3で制作終了。ついに原作コミックの人気キャラが登場し、続きが気になる展開でシーズン3を終わらせたにもかかわらず、打ち切りになってしまったことについては、主演のチャーリー・コックスなどのキャストが悲しみのコメントを残すほか、悪役ウィルソン・フィスク(キングピン)役を演じたヴィンセント・ドノフリオはNetflixの決断に難色を示す声明を発表した。

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 もちろんファンも不満をあらわにしており、結果的にこれが10万人を超える署名につながった。

 Netflixとマーベル・テレビジョンは、Netflixオリジナルのマーベルキャラクターが最低でも2年間は別のストリーミングサービスに登場させることができないという契約を結んでいると米Varietyが報じている。

 そのため、現段階では少なくとも2020年まで「ディズニー+」や別のストリーミングサービスに打ち切り作品を移行させることもできず、決定権は全面的にNetflixが握っている。

 こうしたなかで集まった10万件を超える署名で、Netflixで再び『デアデビル』が制作されることを求め、同じキャストによる同じドラマが制作されるようマーベル側にも協力を得るための手紙を募集したり、ハッシュタグ「#SaveDaredevil(デアデビルを守ろう)」をつけてツイートすることで声がけを続けたりして、ファンの影響力をさらに大きなものにしている。(フロントロウ編集部)

※一部表記に誤りがあったため修正いたしました。

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