米FOXの人気ドラマ『Empire 成功の代償』に出演する俳優のジャシー・スモレットが「ヘイトクライム」と見られる犯行の標的となり負傷。事件を受け、たくさんのセレブたちが怒りの声を上げている。(フロントロウ編集部)

首に絞首ロープ巻かれ、謎の液体かけられる

 音楽業界の表と裏を描き大ヒットを記録している女優のタラジ・P・ヘンソン主演のサスペンスドラマ『Empire 成功の代償』で、主要人物のひとりであるジャマルを演じている俳優兼シンガーのジャシー・スモレットが、米現地時間の1月29日の深夜2時頃、シカゴにある自宅から出て来たところをスキーマスクを被った白人男性の2人組に襲撃された。

 現地警察は、ジャシーは「人種差別的な偏見に基づく犯罪に巻き込まれた」とヘイトクライムと見られる犯行の標的となったことを発表。

 犯人の男たちは自宅から出て来たジャシーに向かって人種差別的、同性愛者差別的な暴言を放ちながら接近。素手で顔を強く殴るなどの暴行を加え、ジャシーの首にあらかじめ用意してきた絞首ロープのようなものを引っ掛けたうえ、謎の液体を浴びせるなどの残忍な行動に出たことが報告された。一部報道では、この液体は“漂白剤”だったとも伝えられている。

 警察は現在も、犯行後すぐにその場を後にした男たちの行方を追っているほか、目撃証言などを募っている。

 事件後、自ら病院へと足を運び治療を受けたジャシーは、順調に回復し、同日朝に退院した。

 米TMZは犯人たちが犯行の最中「This is MAGA country(ここはMAGAの国だ)!」と、ドナルド・トランプ大統領の大統領選挙中からのスローガンである「Make America Great Again(アメリカを再び偉大な国にしよう)という言葉を取り入れたフレーズを叫んでいたというジャシーの関係者からの証言や、男たちがジャシーに向かって「おまえ、『Empire』に出てるあの黒人ゲイ野郎だよな? 」などと言って近づいてきたことから、犯人たちがトランプ支持者とみられる人物であることや、ジェシーが人気俳優であることを知ったうえで犯行に及んだという事実も報じている。

 『Empire 成功の代償』でゲイのジャマルを演じているジャシーは、2015年、人気トーク番組『エレンの部屋』に出演した際に、プライベートでも自身が同性愛者であることを明かし、注目を集めた。


脅迫状が送られていた

 米Grape Juiceは、ジェシーがこの事件の8日前、差出人不明の怪文書を受け取っていたことを伝えており、新聞記事や広告などの文字を1文字ずつ切り貼りして作られた文章には、「お前は死ぬことになる。黒人のゲイ野郎め」と記載されていたという。

 さらに、封筒には暴行におよんだ犯人たちがジェシーに向かって言い放った言葉と同じ「MAGA」の文字が書かれており、脅迫状の送り主と犯人が同じ人物なのではないかという推測もなされている。


セレブたちが怒りの声

 黒人であり同性愛者を公言しているジャシーが非道なヘイトクライムの標的となったことについて、たくさんのセレブたちが怒りを露わにしている。

 映画『グレイテスト・ショーマン』の女優ゼンデイヤは、シカゴ警察の事件に関する発表と目撃者を募る内容を記したツイートをリツイートし、「この恐ろしい事件に胸を痛めています。みなさん何が起きているかに注意してください。ジャシー・スモレットにすべての愛を送ります」とコメント。

 黒人男性としては史上初のEGOT(エミー賞、グラミー賞、アカデミー賞、トニー賞という主要4大アワードの受賞者)であるシンガーのジョン・レジェンドも、「恐ろしい攻撃を受けたジャシーと彼の家族のために愛を送ります。私たちはあなたを応援しているし、平和と正義が訪れることを祈っています」と、被害者となったジャシーを気遣う言葉をツイートした。(フロントロウ編集部)

画像: 左:ゼンデイヤ、右:ジョン・レジェンド。

左:ゼンデイヤ、右:ジョン・レジェンド。

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