Netflixが話題作を獲得
サンダンス映画祭で特別上映されて徐々に内容が明らかになっている、ザック・エフロンとリリー・コリンズ主演の新作映画『Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile(原題)』(以下、『エクストリームリー・ウィキッド』)。
全米で最も恐ろしい殺人鬼のひとりとして知られる悪名高きテッド・バンディ役をザックが演じ、テッド・バンディの無実を信じ続けた恋人エリザベス・クレプファー役をリリー・コリンズが演じる同作は、予告編が公開されると瞬く間に注目を集め、ファンの考えで美化されたテッド・バンディの姿に実際の被害者が警鐘を鳴らす事態にまで発展した。
そんな映画『エクストリームリー・ウィキッド』の配信権を、Netflix(ネットフリックス)が勝ち取ったと米The Hollywood Reporterが報じている。
同作における配信権の入札は、『モーリーズ・ゲーム』のSTXや『ハンガー・ゲーム』のライオンズゲートがNetflixと競い合っていたが、結局、Netflixが900万ドル(約9億9,000万円)で入札し、アメリカと特定の海外における映画の配信権を獲得した。
Netflixはすでに、同作でメガホンを取ったジョー・バーリンジャー監督による、ドキュメンタリー番組『殺人鬼との対談:テッド・バンディの場合』を配信しているため、Netflixが同じ監督による同じトピックを扱うのは妥当な決断との考えも強い。
ザックがオスカー俳優になる可能性が浮上
Netflixは、映画『エクストリームリー・ウィキッド』の配信をアワードシーズンにピックアップされることを狙って2020年秋ごろを目指しているという。
作品として賞レースを狙うだけでなく、主演を務めたザックやリリーのアワード獲得にも期待がかかっている。
とくに、これまでのイメージを覆す演技に大きな話題になっているザックについては、これまでアカデミー賞などの主要な映画アワードにノミネートされたことがないだけに、オスカー俳優になれるかもしれないという可能性に今から胸を膨らませるファンも少なくない。(フロントロウ編集部)