大御所アーティストのR.ケリーが、20年以上にわたり未成年を含む若い女性たちを自宅に軟禁して性奴隷として扱った疑惑で、複数の州の警察が動く事態に発展しているなか、ケリーがオセアニア大陸のツアーを発表した。(フロントロウ編集部)

豪ツアー発表したツイートを削除

 複数の女性への性的暴行の疑いで捜査中の大御所アーティストのR.ケリーが、現地時間5日にオーストラリア、ニュージーランド、スリランカを回るツアーを行うことを電撃発表。

画像: Twitter/R.Kelly

Twitter/R.Kelly

 しかし、このツアーには開催される都市やスケジュールも一切記載されておらず、警察による捜査が続く段階でコンサートを開催すると発表したケリーに怒りの声が殺到。

 これを受けてか、同ツアーを発表したツイートはわずか数日で削除された。

画像: 豪ツアー発表したツイートを削除

 性的虐待を告発されてもなお活動を続けようとするケリーに難色をしめしているのは一般人だけでなく、豪内務省のシェイン・ノイマン氏も20年以上性的暴行を加えてきたと告発される危険人物が自国に入国することに強い懸念を感じている。

 ノイマン氏は、「内務省は犯罪歴のある場合や疑わしい素行の外国籍市民のビザの拒否やキャンセルについて強力な支援をします。我々はR.ケリーのような人物のオーストラリアへの入国が許可されないか深刻な懸念を抱いている」と英Independentに声明文を発表。

 オーストラリアは、同様のケースで問題になったクリス・ブラウンやフロイド・メイウェザーのビザを却下した過去があるため、今回もケリーがオーストラリアに入国できる可能性は低い。

 それ以前に、ケリーは全米で開催する予定だったツアーはプロテスト運動やチケットの売れ行き不調のためすべてキャンセル。今回発表したオセアニア大陸のツアーも順調に進むとは考えられない。(フロントロウ編集部)

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