「クィア」を自認し、過去に女性と交際したこともあるマイリー・サイラスが、異性である夫リアム・ヘムズワースとの結婚に踏み切った理由を明かした。(フロントロウ編集部)

リアムとの結婚を決めた理由

 シンガーのマイリー・サイラスは、2018年末に俳優のリアム・ヘムズワースと結婚。2010年公開の映画『ラスト・ソング』での共演をきっかけに出会った2人は、通算すると約10年間の交際を経てゴールインしたが、その間には、何度か破局・復縁を繰り返していた。

 マイリーとリアムは、2012年に一度婚約するも、2013年に婚約を破棄。その後、マイリーは自身が性別や性自認に関係なく、人を愛する“パンセクシュアル(全性愛者)“であることを米Time誌で告白

 2016年に再びリアムと復縁する前には、女性モデルのステラ・マックスウェルとのひと夏の恋が報じられたこともあった。

画像: ステラとのデート現場。

ステラとのデート現場。

 自身を「クィア」(※)であると認め、そのことを誇りに思っていると以前から何度も口にしているマイリー。

セクシャル・マイノリティーの総称。

 もともと、結婚と言う形にこだわりはなく、「結婚なんて私らしくない」とあまり結婚の必要性を感じていなかったという彼女が、それでもリアムとの結婚を決めた背景には、ある壮大な理由があった。

 米Vanity Fairとのインタビューで、マイリーはリアムとの結婚についてこんな風に語っている。

「人々が結婚するのって古風な理由からだったりすることが多いけど、私たちの場合はそうじゃなくて、むしろ、新時代的な理由だと思ってる。定義を塗り替えようとしてるの。私みたいなクィアの人間が、異性愛の関係に身を置くのはどういうことなのかを見せることでね」

 つまり、マイリーは、性別に関係なく、同性も異性も、そして自分自身をいずれの性別の枠に当てはまらないと考える人も愛せるパンセクシャルの自分が、たまたま異性であるリアムと恋に落ち、家族として関係を育むことに決めたという、彼女にとっては至極シンプルな答えを貫くことで、新しい恋愛や結婚の在り方を世間に知らしめようとしているということのよう。

 マイリーは、さらに自分の信条についてこう語り、これからは性別や性自認にとらわれず、“個人”を愛する時代がやってくるだろうと予想した。

「私はクィアであることをすごく誇りに思ってるし、私にとってクィアであることは大切なアイデンティティの1つ。そんな私が一貫して信じているのは“人は相手の性別や外見や性別そのほかの物に基いて恋に落ちるんじゃなくて、その人物自体に惹かれる”ということ。私が誰かに恋に落ちるポイントは、何て言うか、もっと精神的なレベルに存在してるの」

「新たな世代の恋愛やパートナーシップにおいては、セクシャリティや性別へのこだわりはなくなると思う。性なんてじつはちっぽけなもの。そして性別はもっとちっぽけなもの。恋愛においてそんなものは、ほとんど余計なものでしかないわ」

マイリーが登場した米Vanity Fairの表紙。

 

一緒にいると強くなれる

 もちろんマイリーが、リアムと生涯を共にすることに決めたのは、”新世代のお手本になりたい”、”世間に新しい関係の在り方を証明したい”といった理由からだけではない。

 2人が結婚を発表する約1カ月前の2018年11月、カリフォルニア州マリブを大規模な山火事が襲った。この山火事で自宅が全焼し、大切にしていたたくさんの物を失ってしまった喪失感も、マイリーが人生に安定を求めるようになった大きな要因だったという。

 「別に傷口にバンドエイドを貼るみたいに、応急処置的な感覚で結婚を決めたわけじゃないの。世の中には結婚を一種の“治療”みたいな感じで使う人も多いでしょ。でも、そうじゃない。私が世界で一番好きな女性のヒラリー・クリントンの言葉を借りると、リアムと一緒にいれば”もっと強くなれる”と思ったの」

「私が女だろうと、リアムが男だろうと別に関係ない。私たちは一緒にいれば強くなれる。“1人”っていうのは一番孤独な数字でしょ」 

 「結婚して何か変わった? 」という質問には「(結婚前と今との)違いはゼロパーセント」と答え、リアムとの関係は以前とまったく変わりが無いことを明かしたマイリー。

 しかし、マイリーが性別やあらゆるものを超越して、リアムを生涯のパートナーに選んだという事実はとても尊いこと。彼女の決断は、紛れもなく、“愛”に基くものでしかない。

画像: 一緒にいると強くなれる

 彼女が表紙を飾ったVanity Fairの最新号には、マイリーがLGBTコミュニティの一員として、結婚についてより深く掘り下げて綴ったエッセイも掲載されている。(フロントロウ編集部) 

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