ジャシー逮捕に複雑な心境「怒りと悲しみが…」
ドラマ『Empire 成功の代償』でジャマルを演じる俳優兼シンガーのジャシー・スモレットが、ヘイトクライムを自作自演した容疑で逮捕された事件で、同ドラマのクリエイターであり、ジャシーのことをシリーズ当初から間近で見てきたリー・ダニエルズが、ほかのキャストやスタッフたちの気持ちを代弁した。
ここ数週間、ジェットコースターのように目まぐるしい日々を過ごしていたと話すリーは、今回のヘイトクライム自作自演騒動をうけて、『Empire 成功の代償』のキャストとスタッフ全員が痛みや怒り、悲しみ、フラストレーションといった様々な感情を抱き、この騒動に「どう向き合えばいいのかわからなかった」ことを告白。
続けて、「この番組(『Empire 成功の代償』)は、実際に周りで起きている残虐な行為について話す機会を与え、アメリカをひとつにするために作られたはずなのに…」と、憤りのコメントを口にした。
暴行事件が発生した当初、ジャシーが犯人の男たちから同性愛者差別的な表現や、Nワードと言われる黒人に対する差別用語を使って、人種差別的な暴言を吐かれたと主張していたことから、「ヘイトクライム」として捜査が進められていたが、警察の捜査によって、犯人とされていたナイジェリア人兄弟とジャシーに面識があったことなどが明らかになり、自作自演が発覚した。
警察への虚偽の報告をふくむ16の重罪で起訴されたジャシーは、一貫して自作自演の事実を否定しており、3月初旬に行われた大陪審でも無罪を主張している。
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ちなみに、『Empire 成功の代償』は現在放送中のシーズン5の最後の2話からジャシー演じるジャマルを外す決断をしたが、正式に降板させるかどうかはまだ決めかねているという。(フロントロウ編集部)