5月6日に誕生した第1子の「アーチー」(※)を2日経った8日にお披露目したヘンリー王子&メーガン妃。
※現段階でエリザベス女王から「王子」の称号を与えられていないため王子ではない。ただし、女王の判断によって今後「王子」の称号を得る可能性もある。
メーガン妃は、出産に際して「プライバシーを優先したい」という理由から、ベビーの誕生から数時間で産院の前に立ち、報道陣の前で簡易的な会見を行なうというロイヤルファミリーの慣例にはならわないと早い段階から決めていたと言われており、出産後、数日置いてのベビーお披露目会見は、世間の大きな注目を集めた。
そんな異例の会見には、これまでのロイヤルファミリーが行なってきたベビーお披露目会見とは、もう1つ、ある“決定的な違い”があったことに気がついただろうか?

それは、母親のメーガン妃ではなく父親であるヘンリー王子が、始終、赤ちゃんを抱いていたということ。
白いブランケットに包まれたアーチーは、ヘンリー王子の腕の中で心地よさそうにすやすやと眠り、メーガン妃はそんな2人にぴったりと寄り添うようにして立っていた。

アーチーを抱いて会見の場に出て来たヘンリー王子。

記者たちとの会見中もアーチーを抱いたまま。

メーガン妃はヘンリー王子と誕生したばかりのアーチーについて「私には世界で一番素晴らしい2人の男性がいます。最高に幸せです」と幸せそうにコメント。

ヘンリー王子はメーガン妃にベビーを手渡すことなく、大事そうに抱いたまま退場。
故ダイアナ妃がヘンリー王子と兄のウィリアム王子を出産した際や、ウィリアム王子の妻キャサリン妃が長男のジョージ王子、長女のシャーロット王女、次男のルイ王子を出産したときのお披露目会見の写真と比べてみると、いずれも母であるダイアナ妃とキャサリン妃が生まれたばかりのベビーを抱いている。

ダイアナ妃&チャールズ皇太子のベビーお披露目会見の様子。左:ウィリアム王子(1982年) 右:ヘンリー王子(1984年)。

キャサリン妃&ウィリアム王子のベビーお披露目会見の様子。左:ジョージ王子のお披露目会見(2013年)、中:シャーロット王女(2015年)、右:(ルイ王子)。

病棟玄関から出てくる際には、父親であるチャールズ皇太子やウィリアム王子がベビーを抱く姿も見られたが、記念撮影の際には、いずれの場合も、ベビーは母であるダイアナ妃、キャサリン妃に手渡されていた。
出産後すぐにお披露目会見を行なわなかったことで、イギリス王室の伝統を覆したと話題になったヘンリー王子&メーガン妃夫妻だが、大事なお披露目の場で赤ちゃんを抱く役割を父であるヘンリー王子が担ったことも歴史に残る大きな変化となった。
フェミニストで知られるメーガン妃と大の子供好きで知られるヘンリー王子だけに、海外では、2人のこの選択には「男性が育児をするのはごく自然なことであり、もっと積極的に携わるべき」といった“育メン”を推奨するメッセージが込められていなのではないかと推測する声も多い。
まだ両親となってからはほんの数日ながら、すでに育児について「本当に夢のよう」、「素晴らしい体験」と幸せそうに口をそろえたヘンリー王子&メーガン妃夫妻。ヘンリー王子がメーガン妃と手を取り合ってアーチーの子育てに励む姿は、世の男性たちにインスピレーションを与えるかもしれない。(フロントロウ編集部)
この記事は第1子の呼称を統一するため修正・加筆しました。