イギリス王室のヘンリー王子&メーガン妃夫妻は、第1子の「アーチー」(※)の誕生を目前に、それまで暮らしていたケンジントン宮殿内の邸宅から新たに改装したウィンザー城近くのフロッグモア・コテージと呼ばれる新居にお引越し。
※現段階でエリザベス女王から「王子」の称号を与えられていないため王子ではない。
アーチーの誕生後は3~5カ月ほどの育休に入ると見られるメーガン妃に対し、ヘンリー王子は王室の通例に習ってとくに育休を取得しておらず、我が子の誕生後3日ほどで国外出張に出かけるなど、一般の父親よりも早く通常業務に戻っている。
慣れない子育てに忙しく奮闘しているであろうメーガン妃だけに、ロイヤルファミリーの特権を利用して、身の回りのことは掃除係やシェフ、ナニー(子供の教育係)といったスタッフにお願いしているのだろうと思いきや、じつは、新居への引っ越し以来、夫妻はまだお世話をしてくれる使用人を雇っていないのだそう。
王室専門家のケイティ・ニコールは英Graziaに「夫妻はまだナニーや使用人を雇っていません。お抱えのシェフもいないんです」という関係者の証言を伝えており、その代わりにメーガン妃の母であるドーリア・グランドが、メーガン妃やアーチー、そしてヘンリー王子の日常生活をサポートしていると明かしている。
アーチーが生まれる数週間前にロンドン入りしたドーリアは、そのまま出産にも立ち会い、以来、一家が暮らすフロッグモア・コテージに滞在。料理や掃除や洗濯、雑用など、ひと通りの身の周りの世話を手助けしてしており、関係者は「ドーリアは一家にとって絶対に欠かすことのできない人物です」と、彼女の献身ぶりを表すコメントもしている。
日本でも産後しばらくの間は、自分の母親に育児や家事をサポートしてもらう女性も多いけれど、欧米の一般家庭でもそれは同様。しかし、ロイヤルファミリーであるヘンリー王子&メーガン妃一家が一般家庭と同じ様に家族の力添えだけで、子供が生まれたばかりの怒涛の数週間を乗り切るというのはほぼ前例がない。
メーガン妃とヘンリー王子が、使用人に頼らずドーリアの力を借りることにした背景には、アーチーとの最初の数週間を家族だけで穏やかに過ごしたいという想いと、アーチーをできるだけ普通の子と同様に育てたいという考えがあると言われている。
出産後には、伝統にならってすぐにアーチーをお披露目するのではなく、日にちを置き、少し落ち着いてから記者会見をしたり、ロイヤルファミリーとの対面もタイミングを見計らって行なうなど、出産・育児に関して、かなり自分流のこだわりを貫き通しているメーガン妃。
夫であるヘンリー王子はそんなメーガン妃の意思を尊重し、そして母であるドーリアも、できる限りの方法で一家を支えている。
アーチーがエリザベス女王&フィリップ殿下と初対面した際にもドーリアは同席していた。
ドーリアは米カリフォルニアに自宅があり、このままフロッグモア・コテージに住み続けるというわけでは無いようだが、同邸宅内には、アーチーにとって“おばあちゃん”であるドーリアが、できるだけ頻繁に一家に会いに来られるようにとの配慮からか、ドーリア専用の部屋もきちんと用意されているという。(フロントロウ編集部)