今月14日からフランスで行なわれているカンヌ国際映画祭。華やかなセレブたちが集まり、連日映画界を盛り上げている一方で、先日は赤ちゃん連れの女性監督が入場禁止を言い渡されるネガティブなニュースも話題になった。
そんななか、ある女性がフラットシューズを履いているという理由でセキュリティに入場を断られてしまった。
歴史は繰り返す
今回映画祭への入場を断られたのは、米メディアVarietyのエディターであるクラウディア・エラー。彼女はセキュリティと押し問答する様子を同伴者に撮影させ、それをツイッターで公開した。彼女は、ビデオの中でこう話している。
「私がこうしてあなたに抗議しているのは、これが平等でないと思うからよ。時代遅れな考え方だわ。私は毎年カンヌに来ているけれど、これって男女差別よ。いままで男性が止められたことはある?」
クラウディアはこのツイートに「『このビデオをメディアに流す』と言ったら、入れてもらえた」と書き込んでいる。
Last night I was stopped on the Cannes red carpet and told by this idiotic security guard that I couldn’t get into this premiere because I was wearing flats. I threatened to post this video on our Variety website. I got in. pic.twitter.com/TTXGn0RDsK
— Claudia Eller (@Variety_Claudia) 2019年5月18日
じつは、このヒールを履いていない女性の入場を禁止する映画祭の対応は、今回が初めてではなく過去にも例があり、大論争に発展した。その翌年にはセレブたちが裸足でレッドカーペットを歩いてこの騒ぎに反発し、それ以来解決したと思われたものの、今年も歴史を繰り返すこととなってしまった。
女性にハイヒールを強要する時代遅れな固定観念と、セキュリティの理不尽な対応に、怒りと失望の声が続々と挙がっている。(フロントロウ編集部)