マイリーが中絶禁止法に“ノー”
米アラバマ州で中絶禁止法が可決され、世界中で生殖の権利についての議論が過熱するなか、デザイナーのマーク・ジェイコブスが手がけるファッションブランド「The Marc Jacobs(ザ・マーク・ジェイコブス)」と、シンガーのマイリー・サイラスが創設したセクシャル・マイノリティの若者を支援する財団「ハッピー・ヒッピー・ファウンデーション(The Happy Hippie Foundation)」がコラボして、女性の「性と生殖の自由」を訴えるためのチャリティグッズを発売。
ザ・チャリティ・フーディ(The Charity Hoodie)と名付けられたピンクのフーディには、手で持ったグレープフルーツで胸を隠したトップレスのマイリーの写真と、“女性の体は女性のもの”であることを訴える「私の自由を邪魔しないで(Don’t Fuck With My Freedom)」というメッセージが。
売り上げ金はすべて、人工妊娠中絶から避妊薬の処方、乳がん検査まで多くの医療サービスを提供しているNGO団体「プランド・ペアレントフッド(Planned Parenthood)」に寄付される。
アラバマ州で中絶禁止法が可決したことからもわかるように、アメリカでは人工妊娠中絶は世論を二分する大きな問題で、「女性の選ぶ権利だ」と主張する擁護派と「殺人だ」と主張する反対派の間で平行線の議論が続いている。そして、中絶反対派が忌み嫌う団体のひとつとして知られているのが、プランド・ペアレントフッド。
チャリティグッズを見たデミが反応
マイリーのインスタグラムにアップされたチャリティグッズに関する投稿に、大勢の人たちから「最高」「絶対に買う!」といった賛同するコメントが届くなか、10代の頃にマイリーとともにディズニー・チャンネルで活躍していたシンガーのデミ・ロヴァ―トもすかさず「私も欲しいーーーーーー」と反応。
ティーンの頃からお互いに切磋琢磨し合ってきた“同志”へのサポートを表明するとともに、中絶禁止法によって権利を奪われようとしている女性の「性と生殖の自由」を訴える活動に賛同する姿勢を見せた。
「中絶はヘルスケア(Abortion is healthcare)」と書かれたケーキに食らいつくマイリー。
ちなみに、マイリーとマーク・ジェイコブスは、2016年にも協力してプランド・ペアレントフッドを支援するチャリティTシャツを発売したことがある。(フロントロウ編集部)