現在アルバム『WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO...(ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?)』を引っさげ、全米ツアーを周っているシンガーのビリー・アイリッシュ。彼女はこのツアー中に、新たな試みに挑戦している。
ビリーが始めた新たな試みとは、ツアー会場への有権者登録所の設置。有権者登録所というのは、選挙のために身元を登録する場所のこと。今回HeadCountという音楽関係のアーティストと一緒に協力して投票を促す組織と組み、登録所を設置するに至った。ちなみにこの組織は、政権自体とは繋がりを持っておらず、ただ選挙への参加を促すために活動している。
日本とは違うアメリカの政治システム「有権者登録所」とは?
アメリカの投票システムは日本のものとは異なり、ある一定の年齢になれば、自動的に投票できるようになるわけではなく、投票するために、選挙人リストに名前を載せてもらうよう申請しなくてはならない。さらにその登録法は州によって異なり、オンラインや郵便で受付をしているところもあれば、わざわざ役所へ行かなくてはいけないケースもあるため、たとえ手続きが簡単だとしても、登録の手続きをしなくてはいけないことに躊躇してしまう若者も多い。
そんな現状を変えようと、今回ビリーはこの試みに踏み切った。実際に投票できる18歳未満であっても、16歳以上であれば事前登録を申請することができ、現在17歳のビリーもすでに事前登録を済ませているという。
ビリーは、7日にカンザスで行なわれた公演を皮切りに、これから開催されるニューヨークでの公演やロサンゼルス、サンディエゴの公演でもこの有権者登録所を設置する。
全世界の若者を中心に人気を集め、その影響力も絶大なビリー。過去に彼女は、若者が選挙に参加することについて「若い世代の人間として、私たちは変化をもたらすために自分たちの力を使わないといけない。投票所に行くときが、誰が将来アメリカを引っ張っていくのを決める瞬間になるから」と話している。(フロントロウ編集部)