ポップの女王として音楽界に君臨するシンガーのマドンナは、カッコいい自由な女性像を確立した先駆者。今でこそ、その影響力は計り知れないけれど、無名時代には女性として音楽業界の闇を見たと、英The Guardianに明かす。
「『オッケー、じゃあフェラしてくれよ』とか『オッケー、もし君が俺と寝てくれたらね』って言ってきた男なんて数え切れないわよ。セックスが交換条件なの」
そう言って、キャリアのために身体を売ることを持ち掛けられたことが何度もあることを明かしたマドンナ。さらに、こういったセクハラはマドンナが有名になってからも続いたという。
映画業界の重鎮プロデューサーであり、2017年に80人を越える女性から性的暴行等の罪で告発されたハーヴェイ・ワインスタインについて、先日、米New York Timesのインタビューで口を開いたマドンナ。1991年に公開されたドキュメンタリー映画『イン・ベッド・ウィズ・マドンナ』の制作で知り合ったマドンナに、ハーヴェイはしつこく言い寄ったという。
一方でマドンナは、シンガーは俳優に比べて闘う自由を持っていると、英TheGuardianに語る。
「ミュージカル・アーティストたちは、自分自身をさらけ出した方法で話すことが出来るし、自分自身でいられるし、俳優にはできないやり方で問題について語ることができる」
これまでも、女性が話すことがタブーとされていたトピックについて口を開くことで、多くの女性を牽引してきたマドンナは、人生に起こった出来事についてもっと率直に明かす女性たちが音楽業界に増えてほしいと願っているという。(フロントロウ編集部)