エルヴィス役に名乗り出たラッパーは
2018年にメガヒットを記録した映画『ボヘミアン・ラプソディ』や、2019年8月に公開予定の映画『ロケットマン』など、大物アーティストの半生を描いた映画が続々公開されるなか、新たに「キング・オブ・ロック」と称されるエルヴィス・プレスリーを題材にした映画が制作される。
昨今の自伝映画では、ラミ・マレックがフレディ・マーキュリーを熱演してアカデミー賞主演男優賞を受賞したように、主人公を演じる俳優に大きな注目が集まっている。
そんななか、はやくもエルヴィス・プレスリーの伝記映画でエルヴィスを演じる演者として、アンセル・エルゴートやハリー・スタイルズ、マイルズ・テラー、オースティン・バトラー、さらにはアーロン・テイラー・ジョンソンといった、演技力に定評のある俳優の名前が候補に挙がっているが、今回、新たに意外な人物が我こそはとエルヴィス役に名乗り出ているという。
映画の制作を担当する米ワーナー・ブラザースの関係者やバズ・ラーマン監督と数回ミーティングをしたと米TMZが報じたのは、ラッパーのGイージー。
映画『ワイルド・スピード ICE BREAK』の主題歌「グッドライフ」で知られるGイージーは、先月ニューヨークでバズ監督と密会し、エルヴィス役への熱意を伝えたそう。
Gイージーの熱意はインスタグラムにも表れており、数週間前に投稿された写真には、エルヴィスの楽曲「ドント・ビー・クルーエル(Don’t Be Cruel)」の歌詞の一説がコメントされていた。
じつはエルヴィス役に適任?
Gイージーは、以前からアーティストとしてエルヴィスをリスペクトしており、2014年には「ヒップホップ界のエルヴィスになりたい」と米HOT97に話していた。
2017年には、日本のブランドBEDWIN & THEHEARTBREAKERSとのコラボアイテムで、エルヴィスの楽曲「ラブ・ミー・テンダー(Love MeTender)」というフレーズを引用したほど。
エルヴィスといえば、黒人のように歌うことが出来る白人歌手として発掘され、ロックンロールを開拓したレジェンド。長身とリーゼントヘアのエルヴィスは、当時のセックスシンボルとして女性から絶大な人気を誇った。
Gイージーもまた、エミネムに代表する白人特有のラップではなく、黒人のようにラップができる白人ラッパーと称されるラッパー。193㎝の長身とオールバックのヘアスタイル、ブラックのレザージャケットといった“ラッパーらしくないスタイル”がアイコニックで、たびたび「ジェームズ・ディーンのようなルックスでドレイクのようにラップする」と表現される。
アーティストとしての立場も似ているエルヴィスとGイージー。エルヴィス役の候補は実力派ばかりなうえ、俳優経験は一度もないGイージーだけれど、大役に抜擢されることもあり得るかもしれない。(フロントロウ編集部)