R&BシンガーのR.ケリーが児童ポルノ所持や未成年に対する誘惑、司法妨害などの新たな罪を含む13件の容疑で現地時間の7月11日木曜日夜、米連邦地検に逮捕された。
2019年1月、ケリーによる長年の性犯罪を告発したドキュメンタリー番組『Surviving R. Kelly(サバイビング・R.ケリー)』が放送。これを機に、彼の約10年間にわたる女性たちへの性的暴行・性的虐待に再び注目が集まり、警察がケリーの容疑に関する捜査を開始。番組放送から約1カ月後の2月に10件以上の罪で逮捕されたほか、6月にも4件の加重の性的暴行、2件の強姦、2件の加重の性的虐待、そして13歳~16歳に対する加重の性的虐待が3件という計11件の罪で逮捕されていた。
2月の逮捕時は約1億円、6月の逮捕時は約1,100万円の保釈金を支払い保釈されていたケリー。当時は、全米で効力を持つ連邦犯罪には問われていなかったケリーだが、被害者側弁護士の「近いうちに深刻な連邦犯罪に問われるだろう」という言葉の通り、今回の逮捕前日に提出された起訴状の内容に基づき、連邦警察に逮捕された。
警察の米NBCへのコメントによると、ケリーは、シカゴの自宅周辺で犬の散歩をしていたところを逮捕。身柄を拘束されたのち、市内の留置所で一夜を過ごしたが、今後ニューヨークの施設に移送され、さらなる刑事罰に問われるものとみられている。(フロントロウ編集部)