舞台裏映像が公開
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』では、前作までは彫刻のような筋肉モリモリの肉体美を誇っていたクリス・ヘムズワース演じるソーの姿がすっかり変わり果ててしまったことが観客たちに衝撃を与えた。
家族や故郷アスガルドを失った悲しみから自暴自棄になり、自堕落な生活を送っていたために肥満体形へと変身を遂げてしまったソー。
この激変した姿には、戦うことを諦めた姿がより人間らしいことから、神様のソーが、仲間や友人、同志という意味を持つブラザーのような存在に近づいたという意味で親しみを込めて「ブロ・ソー(Bro Thor)」という愛称がつけられたが、クリスがこのブロ・ソーになるまでの過程を収めた貴重な舞台裏映像が公開された。
8月13日に北米でリリースされる『アベンジャーズ/エンドゲーム』のホームリリース(※)版に含まれる特典映像の一部として収められたワンシーンには、クリスが30~40キロほどもあるという特製のファットスーツをスタッフ3人掛かりで身に着け、ぽっちゃり体型に変身する様子が。
※Blu-ray、DVD、4K UHDなどの自宅で視聴できるフォーマットでのリリース。日本では9月4日にDVD & Blue-ray が発売される。
太った男性の肉と皮を剥いで作ったかのような“本物”そっくりのシリコン製のファットスーツに袖を通し、ぶよぶよと波打たせながら体に密着させるクリスの姿には、若干不気味さすら感じるが、本人はブロ・ソーを演じることを楽しみ、誇りを持っていたよう。
映像の中でクリスは「これまでの人生の中で自分が一番“ホット”な姿になれた時だった」と語ったクリスは、ファットス―ツのほかにも、口の中に毛が入って来るほどヒゲを伸ばしたり、口の中から頬に詰め物をしてボリュームを出したり、音声を太っている人特有の声に寄せるよう加工したりといったブロ・ソーに秘められた工夫にも言及。「これまでとは違うソーだったね」と満足気に語っていた。
ブロ・ソーへの変身にはへアメイクなども合わせると実質3時間ほどかかり、さらにクリスは太った人特有のスローな動きをリアルに再現するため、両手足に重りを装着して撮影に臨んでいたのだそう。
撮影中にクリスのブロ・ソーへの変身ぶりを目の当たりにした女戦士ヴァルキリー役のテッサ・トンプソンは「彼はソーという役を長いこと演じてきたけど、何か新しいことがしたかったみたい。彼は本当に器用な役者よね。ものすごくユーモアに溢れているし、愛すべきエネルギーの持ち主だわ」とクリスの役者魂を絶賛している。(フロントロウ編集部)