しばしの「お暇」へ
現地時間8月26日に故郷イングランド・サフォーク州の街イプスウィッチで行なった公演をもって、2017年から行ってきた2年以上におよぶ世界ツアー「ディバイド・ツアー」を無事終了したシンガーのエド・シーラン。
この日のステージで、エドは、今後少なくとも18カ月間は音楽活動をセーブし、休暇に入ることをファンたちに向けて発表した。
「知っている人も多いと思うけど、僕は2年以上もディバイド・ツアーを行ってきた。そして、今日が、その最終日だ。なんだかせつない気分だよ。ここ、イプスウィッチにみんなが集まってくれたこと、そして終わりを迎えられることを心から嬉しく思う。今日が僕にとってはこの先18カ月間で最後のライブになる」
2017年3月のイタリア・トリノでの初演を皮切りに、ヨーロッパ、アメリカ、アジア、オセアニア、南米と、世界46カ国175都市を回った今回のツアーでは、900万人にも上る観客たちを熱狂させたエド。今年4月には、夢だった日本の東京ドームでの公演を実現させた。
「すごくワイルドな経験だったよ」と2年以上にわたった“旅”を振り返ったエドは、今回のツアーが終わりを迎えることについて、「なんだか長年付き合ってきたガールフレンドと別れるみたいで奇妙な感じがする」と名残惜しさを滲ませた。
エドが公開した「ディバイド・ツアー」のスタッフたちとの記念写真。
長期休暇を取る理由とは?
「ツアーに関わってくれたすべての人にありがとうと言いたい。僕にチャンスをくれたみんな、ありがとう。また、数年後に会おう」と口にして、ステージを去ったエド。
1年半にもおよぶ長期休暇を取ることにした理由について、彼本人の口から説明されることはなかったが、英The Sunによると、エドはこの活動休止期間を利用して、これまでできなかった家族との団らんを十分に楽しみたいと思っているという。
昨年12月に、同じくサフォーク州出身の高校時代の後輩、チェリー・シーボーンと極秘結婚したエド。
これまでツアーで忙しく、チェリーとの新婚生活も思うように満喫できていなかったという彼は、彼女との時間をもっと大切にしたいと考えているよう。
普段チェリーとの関係についてはほとんど口にしないエドだけれど、最終公演でラブソングの「ハーツ・ドント・ブレイク・アラウンド・ヒア」を披露した彼は、セットの合間に、めずらしくチェリーについてこんなロマンチックな発言も。
「新聞を読んでいる人は知っていると思うけど、僕は最近サフォーク出身の女の子と結婚したんだ。この曲はここ(サフォーク州)で書いたんだ。曲の最初部分はちょっとだけ彼女についてかな。残りは、サフォークへの愛と彼女への愛の両方を歌ってるんだ」
「ディバイド・ツアー」は7億3,670ドルの興行収入を記録し、2011年にバンド、U2が打ち立てた世界最高記録を塗り替えて、史上最大の動員数と興行収入を誇るツアーに。
この2年間、全力疾走を続けたエド。しばらく彼がパフォーマンスをする姿が見られなくなるのは寂しいけれど、愛する妻のチェリーや家族たちとの休暇でエネルギーをばっちり補給して、また心を揺さぶる歌声を響かせて欲しい。(フロントロウ編集部)