『ジョーカー』の主演ホアキン・フェニックスが、ある予期せぬ質問を受けて部屋を出て行ってしまうという事態が発生した。(フロントロウ編集部)

ホアキンが“人間”としてのジョーカーを怪演

 ベネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞し、10月4日の公開が待ち望まれる映画『ジョーカー』。

 映画の公開より先に今作を見る機会を得た批評家たちからは、劇中で克明に描かれた人間の闇に恐怖や不快感で心が震えたといった理由などで高く評価された。

 正体不明の不気味な悪役ジョーカーではなく、ゴッサムシティに住む男性アーサーがジョーカーになっていくまでを描き、1人の人間を深く観察した今作で主演を務めたのは、その演技力に高い評価を得ている名優ホアキン・フェニックス

画像: ホアキンが“人間”としてのジョーカーを怪演

 そんなホアキンが、映画の公開を前に英The Telegraphのインタビューに応じた。しかし、ある質問を受けたホアキンが部屋を出て行ってしまう事態に。

暴力的な映画に対する「疑問」

 ホアキンは、暴力的な描写を含む映画の制作陣に投げかけられがちな、こんな質問をされたという。

「この映画が、意図せずとも実在するアーサーのような人々をインスパイアしてしまい、最悪の事態を引き起こすことが心配にはなりませんか?」

 今作のために24kgの減量を行ない、役がすでにオファーされているにもかかわらず監督にオーディションをしてくれと頼んだほど、今作の制作には慎重に、そして熱心に取り組んだホアキンは、まさかそのような質問が投げかけられるとは思っていなかったよう。

「なぜ?なぜそんなことを…?ノー。ノー。」

 言葉に詰まってしまったホアキンは、インタビューが行なわれていた部屋を出て行ってしまったという。関係者が米Peopleに明かしたところによると、ホアキンは予期せぬ質問にパニックになってしまったとのことで、インタビューが再開されるまでに1時間ほどがかかったそう。

画像: 暴力的な映画に対する「疑問」

 映像作品や音楽など、アートやデザインが個人に与える影響については、多くの議論がなされてきた。過去には、クリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト ライジング』がプレミア上映されていた映画館で銃乱射事件が起こり、犯人が自身をジョーカーだと名乗ったこともある。

 映画『ジョーカー』は高く評価されているからこそ、その内容に関して様々な議論が巻き起こっている。(フロントロウ編集部)

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