ハリーとの熱愛説
英オーディション番組『Xファクター』への出演をきっかけにハリー・スタイルズ、リアム・ペイン、ナイル・ホーラン、ゼイン・マリクの4人とボーイズグループ、ワンダイレクション(以下1D)を結成し、デビューしたルイ・トムリンソン。
男性グループのファンにはありがちなことだが、彼らが1Dとして活動をスタートした当初から、BL(※)好きな一部のファンたちは、美青年のメンバー同士が“もしもカップルだったらいいな…”とイケナイ妄想を抱いていた。
※ボーイズ・ラブ。男性同士の同性愛を描いた作品
そのなかでも、熱狂的な人気を誇っていたのが、2人の名前を合わせた「ラリー・スタイリンソン」というカップルネームまで誕生したルイとハリーの組み合わせ。
いわゆる“腐女子”たちに勝手にカップリングされ、熱愛を期待されたルイとハリー。
2人の恋模様を描いたファンアートなどが続々と誕生し、ネット上に溢れるなか、極めつけは、2019年夏に放送されたHBOの人気ドラマ『ユーフォリア』の劇中で、同作に登場する女子高校生のキャラクターが、自身が制作するファンフィクション・アニメにルイとハリーを登場させ、この作品内で、かなり際どいセックスシーンを描くという衝撃的な展開にも見舞われた。
さすがに、『ユーフォリア』の件は、世間でも「やりすぎだ」と物議を醸し、ルイ本人もツイッターを通じて「(このシーンが制作されることについて)連絡も受けていないし、許可だってしていない」とドラマへの関与を否定して嫌悪感を露わに。
しかし、ルイとハリーの熱愛説は、1Dが無期限活動休止に入り、メンバーたちがソロ活動に専念してから3年半が経過した現在でも、何度も掘り返され、執拗にささやかれ続けている。
「ウンザリしてる」
最近行なわれた英Guardianとのインタビューで、この件についてどう思っているか話題を振られたルイは、一部で、“じつは男性が好きで、ハリーと秘密裏に性的関係を持っているのではないか?”とウワサされていることについて、「火に油を注ぎたくなかった」という理由からこれまで沈黙を貫いてきたとコメント。
一部のファンたちが自分とハリーとの熱愛に期待し続けていることについては、困惑した様子でこう語った。
「カルチャーとして面白いっていうのは分かるんだけど、僕はもう、ちょっとウンザリしてる」
さらにドラマ『ユーフォリア』の該当のシーンについて尋ねられると、ルイは、少し躊躇したあと、率直に憤りを露わにした。
「あれについても、カルチャーとしての意図は理解できるけど、でもね…ちょっと。…もう、いいや、ウソはつかない。正直、僕は腹が立ったよ。(HBOのような)大きな会社があのアイディアを支持するなんてイラっとした」
ファンフィクションや腐女子のカルチャーが存在すること自体は理解できるものの、自分がその対象にされるのには、辟易していると明かしたルイ。くわえて、話題性を優先し、無許可で自分とハリーの同性愛ラブシーンを描いた『ユーフォリア』のエピソードや、それが一般放送されることにOKを出したHBOに対して、不信感を抱いたと吐露した。
もう1人の当事者であるハリーは、ルイとの熱愛がささやかれることや『ユーフォリア』に登場したルイとの性的シーンについて、これまでとくにコメントをしていないが、一体どんな風に感じているのだろうか。(フロントロウ編集部)