レコードレーベルの買収を巡り、テイラー・スウィフトとバトルの真っ最中にある敏腕マネージャーのスクーター・ブラウンが、自身の一連の行動に「悪意はない」と弁解した。(フロントロウ編集部)

「悪意は一切ない」

 テイラー・スウィフトの前所属レーベル、ビッグマシン・レコーズを約325億円で買収し、彼女がそれまでにリリースした楽曲の原盤権を手にしたことで、テイラーから「悪夢のよう」と批判された“ジャスティン・ビーバーの恩師”こと敏腕マネージャーのスクーター・ブラウンが、自身が買収に踏み切った背景には「悪意は一切無かった」と自らの決断を擁護した。

 米ポットキャスト『ワイド・オープン』に出演したスクーターは、今も終わりが見えないテイラーとの買収騒動を巡るバトルについて、「僕が悪意に基いて何かをするということは絶対にない。何事にも公正に取り組みたいと思っている。いつも正しいことをしようと心がけているよ」とコメントし、テイラーが声明の中で“いじめ”と表現したような陰湿な意図をもってビッグマシン・レコーズの買収に踏み切ったわけではないと弁解。

画像: スクーター・ブラウン。ジャスティンのほかにも、アリアナ・グランデやデミ・ロヴァートといった人気アーティストのマネージメントを手がけている。

スクーター・ブラウン。ジャスティンのほかにも、アリアナ・グランデやデミ・ロヴァートといった人気アーティストのマネージメントを手がけている。

 買収騒動が勃発して以来、テイラーのファンや彼女の肩を持つ人々から批判が殺到したことについて、「誰かから攻撃されるのはツラいよ。しかも、それが真実に基づいていないことならなおさら」と語ったスクーター。続けて、「でも、相手にとっては何らかの真実に基づいているのかもしれない。たとえ、その人がすべての情報を知らないとしてもね」と、テイラーの名前は口にしなかったものの、彼女の立場にも理解を示しつつ、テイラーは何かを誤解しており、買収にまつわる全ての情報を知らされていないようだと語った。

 これまで、何度もテイラーと直接話をしようと試みているものの、いまだに彼女と話し合う機会はもらえていないというスクーターは、「だからこそ、僕はコミュニケーションをとることに積極的で、『僕らの間には誤解があるかもしれないけど、君と会話をしたいと思ってる』って伝えてるんだけど、みんながみんなそれには同意してくれないことは分かってる」とコメント。

 「人生には望んでも友達にはなれない人だっているし、みんなが僕を好きになってくれるわけじゃない」と、やはりテイラー側から対面のリクエストを突っ撥ねられていることを明かした。

画像: 買収について事前に知らされていなかったと主張しているテイラーは、声明の中でスクーターとビッグマシン・レコーズのスコット・ボーチェッタCEOを痛烈批判。自分の楽曲の原盤権がスクーターの手に渡ったことを「最悪の悪夢」と呼んだ。

買収について事前に知らされていなかったと主張しているテイラーは、声明の中でスクーターとビッグマシン・レコーズのスコット・ボーチェッタCEOを痛烈批判。自分の楽曲の原盤権がスクーターの手に渡ったことを「最悪の悪夢」と呼んだ。

 スクーターは、くわえて、「自分がすることに対して、すべての人が喜んでくれるということはあり得ない。これは僕が長い時間をかけて学んだことなんだけど、長期的に見たら、真実は必ず明かされるものなんだ。僕はそれを確信している」と語り、いつかはきっと今回の買収騒動にまつわる真実が表沙汰になり、テイラーとのバトルも終焉を迎えるだろうと希望的観測を口にした。

 テイラーは最近公開された米Rolling Stoneのインタビューの中で改めて騒動に言及。

 「財力と権力を持った男性である彼らは、他人から集めた300万ドルという大金で最も女性的な一連の作品(※)を買ったわ。そして、木製のパネルが貼られたバーに立ち、スコッチの入ったグラスを掲げて乾杯のポーズをし、悪趣味な写真撮影を行なった」と、スクーターとビッグマシン・レコーズの代表であるスコット・ボーチェッタCEOが買収完了報告とともに公開した記念写真を皮肉って、再び憤りを露わにしたばかり。

※テイラーが制作した楽曲のこと。

スクーターがビッグマシン・レコーズの買収成立後に公開したボーチェッタCEOとのツーショット。

 ちなみに、テイラーは、スクーターが原盤権を所有する事になった過去の楽曲を、再録することを宣言。契約上可能となる2020年の11月以降に順次レコーディングを行なうことを明らかにしている。(フロントロウ編集部)

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