母を交通事故で亡くしているヘンリー王子
ロイヤルファミリーのヘンリー王子とメーガン妃(旧:メーガン・マークル)は、2018年5月に結婚。黒人と白人のミックスであるアメリカ人で俳優として活躍、さらに過去に離婚歴があるメーガン妃が、伝統を重んじる英国王室の王子と結婚するというニュースは世界中の注目を集めた。
チャリティ活動に熱心で、とくに女性の権利のために精力的に行動するメーガン妃を応援するファンは多い。しかしその注目や人気が上がれば上がるほど、タブロイド紙からワザとメーガン妃の印象を悪くするようなニュースや、誹謗中傷も多くなっていた。
そんななかメーガン妃の夫ヘンリー王子の堪忍袋の緒が切れた。メーガン妃への個人的な手紙を入手し、中の内容を意図的に改変して公開した英マスコミに対して法的措置を取ったことを発表した。
「私は、彼女が陰で苦しんでいるのを知っているのに、長すぎるほど沈黙していました」
そう言って、自分のためにイギリスへ移住し、ロイヤルファミリーとして生きる妻を守りきれなかったことに悔しさを滲ませたヘンリー王子。さらに王子は母ダイアナ元妃が、マスコミの車に執拗に追いかけられたことによって、37歳の若さで事故死するに至ったことにも言及。
「私の1番の恐怖は、歴史は繰り返す、ということです。私の愛する人が商品のように扱われ、実在する人間のように見られなくなり扱われなくなった時、なにが起きたか知っています。私は母を亡くしました。そして今、私の妻が同じ力のもとで犠牲者になっていくのを見せられています」
ヘンリー王子は過去に、ダイアナ元妃が交通事故に遭った直後も、パパラッチが救助せずに写真を撮り続けたことが「(母の死で)最も折り合いをつけるのが難しかったことの1つ」と話していたことも。自分の人生の伴侶が、そんな母と同じような状況に追い込まれることだけは避けたいヘンリー王子の悲痛な思いによって、今回法的措置が取られるに至ったよう。
メーガン妃をめぐっては、ヘンリー王子との交際が発覚した直後の2016年にも王室が声明を発表。メーガン妃に対する人種差別や性差別を非難した。(フロントロウ編集部)