最近では『ジョーカー』への出演で注目を集めるロバート・デ・ニーロが、元従業員の女性から女性差別によって訴えられた。(フロントロウ編集部)

ロバート・デ・ニーロに、疑惑

 映画『ジョーカー』でマーレイ・フランクリンを演じたロバート・デ・ニーロが、自身の会社CanalProductionsでプロダクションとファイナンス部門の副社長として働いていたグレイアム・チェイス・ロビンソンから、長年にわたり性別による差別を行なったとして訴えられた。

 ロビンソン氏は、約13億円の損害賠償を求めている。

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 ロビンソン氏が米ニューヨークの連邦裁判所に提出した資料によると、彼女は毎週20~30時間の残業を強いられており、残業代は支払われなかったという。さらに、「特殊なスキルや努力、責任がともわない仕事をする男性社員」よりも給与が低いことに異議を唱えたロビンソン氏に、ロバートは「男性は、子供のいない女性よりも高い給与に値する」と暗に示したそう。

 また、ロビンソン氏の役職はプロダクションとファイナンス部門の副社長だったけれど、彼女によるとロバートには「職場での妻」のように扱われていたという。ロバートの服を片づけたり、彼の子供へのプレゼントを選んだり、彼の家の掃除をしたりといったこともしなくてはいけなかったそう。他にも、ロバートを起こしたり、背中をかいたり、シャツのボタンを留めて襟を直し、ネクタイを結んだりといったことまで指示されたこともあったという。

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 さらには、ロビンソン氏はロバートから受けた恐喝やセクハラも告発。裁判資料にはロバートからロビンソン氏へのボイスメールのデータがあり、彼が彼女を「クソガキ」などと呼ぶ音声が含まれている。セクハラに関しては、ロビンソン氏に向かって自分のバイアグラの処方箋に関するジョークを言ったり、彼女が他の男性にお尻を叩かれた時に何も注意をしてくれなかったり、ロビンソン氏の前にバスローブしか着ていない身だしなみで現れたりしたという。

 じつは、ロバートとロビンソン氏の間で裁判が起こったのはこれで2度目。今年2019年8月に、CanalProductionsがロビンソン氏を提訴。彼女が会社の資金を個人的に利用し、就業時間内にNetflix上で配信されているドラマをイッキ見していたとして、約6億6,000万円の支払いを要求していた。

 しかし今回の裁判で、ロビンソン氏は自分に向けられた疑惑を全面否定。退職する際に裁判を起こすことを考えていると話していたため、ロバート側が嘘の主張で裁判を起こしたとした。

 ロバートの代理人は、ロビンソン氏の主張は「とてつもなく馬鹿げている」と言い切っている。(フロントロウ編集部)

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