「気まずい」と不評の機能が排除へ
SNSアプリのインスタグラムが世間で「気まずい」という声が上がっていたある機能を撤廃する意向を明らかにした。
その機能とは、同アプリに、今から8年前の2011年から実装された、自分がフォローしているアカウントが「いいね」した投稿やコメントを残した投稿について知らせるアクティヴィティータブ(※)。
※非公開アカウントの場合は、承認したフォロワー以外には表示されない仕様となっていた
これまで日本語版では、ハート形のアイコンをクリックすると「フォロー中」と「あなた」という2つのタブが表示されていたが、今後は、「あなた」のタブしか表示されなくなり、自分がフォローしている人がどんな投稿に反応したかは見えなくなる。
ユーザーからは、以前から、赤の他人であることも多いフォロワーに「自分のアプリ上での行動を見張られているようで気味が悪い」と言った声や、家族や同僚、友人が「思いがけない投稿やセクシーな写真に『いいね』しているのを知ってしまって気まずい」といった声も多く上がっており、開発チームは長年にわたる、それらのリクエストを汲み取り、ついにこの機能の撤廃に踏み切ることに決めた模様。
インスタグラム社の商品開発チームを統率するヴィシャール・シャー氏は、米Buzz Feedに「自分のアクティヴィティがフォロワーに見られているということに気づいていない人もたくさんいました」と不明瞭さを認めたうえで、よりシンプルな仕様を目指してアクティヴィタブの排除を決めたことを明らかにしている。
この報せを受け、海外では、これまで、好きなセレブやインフルエンサーなどが、どういったアカウントや写真・動画に「いいね」をつけているのか確認するためにアクティビティタブを活用していたというユーザーからは、残念がるリアクションも寄せられているが、他人の目を気にすることなくもっと自由にインスタグラムを楽しみたいという人には好評となっている。仕様変更は今週中にも実施される見込み。(フロントロウ編集部)