『ゲーム・オブ・スローンズ』のスピンオフ
ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』は、今年2019年5月に約10年の歴史に幕を閉じ、アメリカではその翌日に1,000万人以上が“GoTロス”に陥ったと言われるほど。
そんな大ヒットドラマの約5,000年前の時代を舞台にしたスピンオフが、ナオミ・ワッツ主演で今年5月に北アイルランドにて撮影が開始されていた。
しかしなんと、そのスピンオフの企画が同ドラマの制作・放送を担当するHBOによってキャンセルされた。
今夏に関係者の間でスピンオフのパイロット版が発表されたが、HBOの重役はその内容や完成度などに納得がいかず、再度作り直しを要請。先月9月にふたたびパイロット版が発表されたが、結果的に同スピンオフはキャンセルになったという。
HBOのプログラミング・プレジデントは過去に、すべてのスピンオフ企画について「『ゲーム・オブ・スローンズ』の最終章を“ちゃんとした最終章”にしたい」という理由で、「スピンオフはオリジナルシリーズが終了してから“少なくとも1年”は放送されることはない」と米Deadlineに明かしていた。
そんななか、ナオミ・ワッツやナオミ・アッキー、デニース・ゴフやジェイミー・キャンベル・バウアーなど、多くの有名俳優を起用して、すでに大規模な予算を投じていたスピンオフのレベルに納得がいかず、潔くキャンセルしたHBO。大ヒットシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』のスピンオフにかける熱量は生半可なものではないことが伺える。
『ゲーム・オブ・スローンズ』スピンオフ企画は複数
しかし、『ゲーム・オブ・スローンズ』スピンオフ企画は、なんと5つも存在する。今回のスピンオフと、さらにもう1つのスピンオフは却下されたことが確認されていたが、オリジナル版から約300年前を舞台に、ターガリエン家の栄光の時代を描いたスピンオフ企画などが進行していた。
そして、ナオミ・ワッツのスピンオフ企画がキャンセルされて数時間、HBOがターガリエン家にフォーカスしたスピンオフのパイロット版の制作を正式に要請したと発表した。
タイトルは、『House of the Dragon(原題)』になると見られる。(フロントロウ編集部)