亡くなる直前に一体何が?
米現地時間12月8日(日)、「ルーシッド・ドリームズ(Lucid Dreams)」などのヒット曲で知られるラッパーのジュース・ワールド(本名ジャラド・ヒギンス)が、21歳の若さでこの世を去った件で新たな事実が明らかになった。
当初、自家用ジェット機でシカゴ・ミッドウェー空港に到着後、何らかの発作を起こし、病院に救急搬送されたことのみが伝えられていたが、じつは空港に到着してから発作を起こすまでのあいだにちょっとしたトラブルがあったという。
米TMZによると、当時、ジュースとその仲間たちは、法律で機内への持ち込みを禁止されている銃を違法に持ち込んでいたそうで、それを知ったパイロットが地上にいるスタッフに報告。通報を受けて駆けつけたFBI(連保捜査局)とFAA(連保航空局)の捜査官によって、着陸してすぐに立ち入り検査が行われた。
その際、ジュースは少しでも罪を軽くしようと思ったのか、所持していた処方鎮痛薬を警察の目から“隠す”ため、一度に度を越えた量の薬を摂取。直後に発作を起こし、救急隊が約40分間にわたって心肺蘇生を試みたが、搬送先の病院で死亡が確認された。まだ公式の死因は発表されていないため、あくまで憶測でしかないが、薬物の過剰摂取が彼の死につながったとみられている。
This was Juice Wrld as he got on the plane that took him to Chicago last night. He was in high spirits and looked happy. pic.twitter.com/JBsuybaC9O
— DJ Akademiks (@Akademiks) December 8, 2019
空港に到着する直前に機内で撮影されたジュースの生前最後の姿をとらえた映像。
ちなみに捜査の結果、拳銃3丁のほかに、スーツケースから約30kg分のマリファナ(大麻)も見つかったそうで、ジュースの仲間の男性2人が違法に拳銃を所持していた容疑で逮捕された。
2015年から世界最大の音楽SNS「SoundCloud(サウンドクラウド)」に音源を投稿し始め、音楽活動をスタートさせたジュースは、今年3月に発売したニューアルバム『デス・レース・フォー・ラヴ(Death Race For Love)』が全米1位に輝くなど、将来有望な若手ラッパーの1人として今後の活躍を期待されていた。
突然の訃報に、生前ジュースと親交があったチャンス・ザ・ラッパーやエリー・ゴールディングといった、多くのアーティスト仲間たちから彼の死を惜しむ声が上がっている。(フロントロウ編集部)