米現地時間1月5日(日)、ロサンゼルスにあるザ・ビバリー・ヒルトンで行なわれた第77回ゴールデン・グローブ賞授賞式で起こった出来事を総まとめ。映画業界だけでなく音楽業界のスターも集結した授賞式で、今年は一体どんな出来事があった?(フロントロウ編集部)

テイラー&ジョーが会場内でイチャイチャ

 不朽の名作ミュージカルを実写化した映画『キャッツ』に出演するシンガーのテイラー・スウィフトが、恋人で俳優のジョー・アルウィンと一緒に授賞式に出席。レッドカーペットでツーショットを披露することはなかったが、会場内で隣同士の席に座っていたため、お互いに顔を近づけて、なにやら楽しそうにおしゃべりする様子が目撃された。

画像1: twitter.com
twitter.com

 さらに、終始、上機嫌だったテイラーは、カメラを向けられるとこんなサービスショットも披露。残念ながらジョーはカメラ目線ではないが、ジョーの肩に何気なく置かれたテイラーの手が、2人の仲の良さを物語っている。

画像2: twitter.com
twitter.com

ミシェル・ウィリアムズが「中絶の権利」について訴える

 伝説の振付師とその妻となった女性ダンサーの夢とロマンスを描いたドラマ『フォス/ヴァードン(Fosse/Verdon)』で、リミテッドシリーズ/テレビムービー部門(テレビの部)の主演女優賞を受賞したミシェル・ウィリアムズが、受賞スピーチのなかで「中絶の権利」について言及。

  「つねに自分が納得できる選択だけをしてこれたことに感謝します。自分で選ぶ権利がある時代に生まれてきたことを、私は本当にありがたく思っています。なぜなら、少女や成人した女性の体には、時に意にそぐわないことが起きるからです。

(中略)

 あなた自身の利益のためにも、18歳から118歳の女性のみなさんは選挙の時に投票しましょう。男性はもう何年も前からそうしてきました。だから、今の世の中は男性に優位に作られているのです。でもこれだけ忘れないでください。(男性よりも)この国では女性の投票数のほうが多いのです。みんなでもっと女性の意見が反映された世の中にしましょう」 

 アメリカの各州で、人口妊娠中絶を禁止する法律が次々と可決されていることを受けて、“選ぶ権利”について訴えた。

画像: ミシェル・ウィリアムズが「中絶の権利」について訴える

 ちなみに、ミシェルは2019年9月に行なわれたエミー賞の授賞式でも、「男女の賃金格差」に関する話を受賞スピーチのなかに盛り込んで拍手喝采を受けた。

ビヨンセ&ジェイ・Zが遅刻&立ったまま待たされる

 声の出演&主題歌を担当したディズニー映画『ライオン・キング』が、映画の部のアニメ映画賞と主題歌賞にノミネートされた歌姫ビヨンセと、その夫でラッパーのジェイ・Zが、約1時間遅れで会場に到着。しかし、遅刻したせいでCM休憩に入るまで席に着くことができず、会場の真ん中で立ったまま待たされるはめに…。

画像: なんだか哀愁が漂う2人のうしろ姿。 twitter.com

なんだか哀愁が漂う2人のうしろ姿。

twitter.com

 天下のビヨンセ&ジェイ・Zといえど、例外はなし。もちろんほかのセレブも同様に、CM休憩に入るまで立ったまま待たされていた。

画像: マーゴット・ロビー(左)とスカーレット・ヨハンソン(右)。 Photo:Ramin Setoodeh/Twitter (Left), Scott Feinberg/Twitter (Right)

マーゴット・ロビー(左)とスカーレット・ヨハンソン(右)。
Photo:Ramin Setoodeh/Twitter (Left), Scott Feinberg/Twitter (Right)

【番外編】

 ちなみに、“あの”ビヨンセとジェイ・Zが待たされているという光景もファンを驚かせたが、その背後に立っていたボディガードのような男性が、酒の瓶を持って立っていたことも、「あれはビヨンセとジェイのためのお酒!?」とファンのあいだで話題に。

画像3: twitter.com
twitter.com

あの名司会者に特別賞授与

 米人気トーク番組『エレンの部屋』の司会者でおなじみのエレン・デジェネレスが、テレビを通して業界と視聴者に強い影響を与えた人に贈られる、特別賞のキャロル・バーネット賞を受賞。

画像: あの名司会者に特別賞授与

 ステージに上がったエレンは、「この受賞の素晴らしいところは、来る前から自分が受賞することがわかっているところ。ここにいる多くの人たちのように、ドキドキしながら待たなくていいからね」とジョークを飛ばしたあと、こう続けた。

 「みんなを笑わせて良い気分にさせること。私がしたいのはそれだけです。自分の番組を通して、誰かが良い一日を過ごせた、辛い経験や痛みを乗り越えられたと聞くことほど嬉しいことはありません。私にとってテレビの本当のパワーとは、皆が番組を見てくれることだけでなく、番組を見て、みんなが善い行いをしようとインスパイアされることなのです」

空き時間におしゃべり

 普段はあまり見ることができないセレブ同士の交流が見られるのも、大勢のセレブが一堂に会する授賞式ならでは。とくに、ゴールデン・グローブ賞はテレビの部と映画の部があるため、ほかのアワードと比べて出席者の数が多く、空き時間を見つけてはおしゃべりに花を咲かせるセレブの姿が、会場のあちこちで見受けられた。

メリル・ストリープ&ヘレン・ミレン

マーゴット・ロビー&シアーシャ・ローナン

ホアキン・フェニックス&レニー・ゼルウィガー

ジェニファー・ロペス&アレックス・ロドリゲス&ウォーレン・ベイティ

アダム・ドライバー&グレタ・ガーウィグ

【番外編】

 会場の外でも気になるおしゃべりを発見。コメディ/ミュージカル部門(映画の部)の作品賞を受賞した映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のキャストや監督、スタッフがプレスルームに集合した際に、同作品の主演俳優レオナルド・ディカプリオが、子役のジュリア・バターズの耳元でひそひそ話をしているところをキャッチした。

画像1: 【番外編】

 レオナルドがジュリアに何を言っていたのか気になる!

ジェイソン・モモアがタンクトップ1枚に

 DCコミックスを原作とするDCエクステンデッド・ユニバースの映画『アクアマン』で主人公のスーパーヒーロー、アクアマンを演じたジェイソン・モモアが、ジャケットを脱いでタンクトップ1枚になり、ワイルド系俳優の本領を発揮。

画像4: twitter.com
twitter.com

 ほとんどの男性がタキシードを着て正装をするなか、1人だけムキムキの二の腕が露わになったラフな服装で、異色の存在感を放っていた。

 ちなみに、アフターパーティにもタンクトップ姿のまま顔を出したジェイソンは、ハンバーガーに豪快にかぶりつく、イメージそのままの姿を見せた。

トム・ハンクスの“顔芸”が炸裂

 長年にわたってエンターテイメントの世界に貢献した人物に贈られる、功労賞のセシル・B・デミル賞を受賞した名優トム・ハンクスが、今年の授賞式の司会を務めたコメディアンのリッキー・ジャーヴェイスの笑えないジョークに、“マジかよ”、“あちゃー”といった、あからさまな表情を見せて話題に。

 その時の表情を切り取ったものがさっそくGIF画像に加工され、ネット上に出回っている。

【番外編】

 受賞スピーチで、駆け出しの頃にある監督から言われた「若い俳優にとって最高のアドバイス」を明かしたトムは、意見を持つこと、予習をすること、遅刻しないことの3つのポイントを挙げて、今を生きる若者たちにエールをおくった。

画像2: 【番外編】

 以下、トムのスピーチの一部。

 「まず、頭いっぱいのアイディア。なんでもいいんです。挑戦してみてください。相手は気に入らないかもしれない。そうすればボツになるだけ」
 「台本を覚える。セリフだけじゃない。映画のテーマだってそう。君の分析は間違っているかもしれない。ただそれでも、何かしらの方向性はまとめてこなくてはいけない」
 「そして遅刻しないことは、俳優として自分を最も解放してあげられる行動のひとつです。インカムをつけた人にドアをコンコンされて迎えにきてもらってはいけません。早めにつくことで、しっかり準備できる自由が生まれます。なぜなら時がきたときには、“その場所”にいって、しっかり成果をあげなくてはいけないのだから」

『ジョーカー』ホアキンが婚約者をそっと見守る

 映画『ジョーカー』でドラマ部門(映画の部)の主演男優賞を受賞したホアキン・フェニックスが、婚約者で俳優のルーニー・マーラが写真撮影に応じているあいだ、三歩下がってその様子を見守るという“独特の距離感”を披露し、話題をさらった

画像1: 『ジョーカー』ホアキンが婚約者をそっと見守る

 カメラのフラッシュを浴びるルーニーを、うっとりとした表情で見つめるホアキン。

画像2: 『ジョーカー』ホアキンが婚約者をそっと見守る

 当のルーニーは、ホアキンにじっと見つめられてさすがに照れたのか、口元に手をあてて恥ずかしそうにしていた。

ホアキンが放送禁止用語を連発

 ホアキン・フェニックスが、ドラマ部門(映画の部)の主演男優賞の受賞スピーチで、放送禁止用語にあたる通称「Fワード」を言いすぎて、規制されまくるという珍ハプニングが発生。「ファッキン主演男優賞」「僕は波風を立てるような男じゃない。波の方が僕をファッキン荒立てるんだ」など、放送禁止用語であるFワードを連呼し、生放送ではそのたびにホアキンの声が無音となった。

画像: ホアキンが放送禁止用語を連発

タロン&エルトンの友情にウルっと

 伝説的シンガーのエルトン・ジョンの半生を描いた映画『ロケットマン』で、エルトンを演じた主演俳優のタロン・エジャトンがコメディ/ミュージカル部門(映画の部)の主演男優賞を受賞。もちろんタロンの受賞を誰よりも喜んだのは、エルトン本人。

画像: タロン&エルトンの友情にウルっと

 プレゼンターのクリス・エヴァンスとスカーレット・ヨハンソンによって、タロンの名前が呼ばれると、近くに座っていたエルトンはイスから飛びあがって拍手。さらに興奮した様子でガッツポーズを見せ、受賞したタロン以上にはしゃいで喜びを爆発させた。

 ちなみに、この日、エルトンは長年の友人で仕事上のパートナーでもある、作詞家のバーニー・トーピンとともに、『ロケットマン』の主題歌「アイム・ゴナ・ラヴ・ミー・アゲイン」で映画の部の主題歌賞を受賞。目をかけるタロンとダブルで受賞できたことで、なおさら嬉しかったに違いない。

主演男優賞を受賞した2人がレカペで意気投合

 それぞれ映画の部のドラマ部門とコメディ/ミュージカル部門で主演男優賞を受賞した、ホアキン・フェニックスとタロン・エジャトンが、レッドカーペットで交流。ゴールデン・グローブ賞はアカデミー賞の前哨戦と言われていることから、2月に授賞式が行われるアカデミー賞の主演男優賞はこの2人の一騎打ちになることが予想される。

画像1: 主演男優賞を受賞した2人がレカペで意気投合
画像2: 主演男優賞を受賞した2人がレカペで意気投合

(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.