ニコール・キッドマンが涙
第77回ゴールデン・グローブ賞で、ドラマ『ビッグ・リトル・ライズ』への出演によって主演女優賞にノミネートされているニコール・キッドマンが、授賞式前夜に開催されたパーティーで涙を流す場面が目撃された。
イベントのオーガナイザーの1人は米UsWeeklyに、「彼女は、レッドカーペットに歩いてきたときに泣いていました」と明かす。
その後インタビューに応じたニコールは、その理由を素直にこう告白したという。
「ごめんなさい。オーストラリアで起こっているすべてのことで、気がそがれているの」
オーストラリアで森林火災が深刻化
ニコールが育った国オーストラリアは現在、数ヵ月にわたる深刻な森林火災に直面している。
熱波が襲うオーストラリアでは、12月半ばには各地の気温が46℃を超える事態となり、ニューサウスウェールズ州首相であるグラディス・ベレジクリアン氏が、この夏2度目となる非常事態宣言。
雨不足もあり深刻化する森林火災では、コアラなど多くの野生動物が瀕死の状態に追い込まれ、死者の数も2019年9月から数えて23人に上っている。また、火災による煙によって大気汚染も問題となっている。
これを受けて、ニコールと夫でニュージーランド出身のキース・アーバンは、約5,500万円の寄付をしたことを発表。さらに多くの募金を呼びかけている。
ラッセル・クロウはゴールデン・グローブ授賞式を欠席
また、ニュージーランド出身の俳優で、リミテッドシリーズ/テレビムービー部門の主演男優賞を受賞した『ザ・ラウデスト・ボイス』のラッセル・クロウは、授賞式を欠席。オーストラリアに住む家族を守るためという理由で欠席したラッセルは、受賞に際してメッセージを寄せた。
「オーストラリアで起こっている悲劇は、間違いなく気候変動がベースにあります。科学に基づいた行動をし、労働力を再生可能エネルギーに寄せ、ユニークで素晴らしい場所である私たちの惑星をいたわりましょう」
オーストラリアの森林火災に関しては、オーストラリア出身のコメディ俳優レベル・ウィルソンや、コメディアンであるセレステ・バーバー、さらにアメリカ出身の俳優セレーナ・ゴメスやシンガーのリゾなど、多くのセレブが募金を呼びかけや寄付を行なっている。(フロントロウ編集部)