トム・ハンクスが長男の妻に対して見せた、これ以上ない「最高の配慮」に感動が巻き起こっている。(フロントロウ編集部)

子供は4人なのに「5人の子供」?

 映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』など名作の数々への出演や、ディズニーアニメ『トイ・ストーリー』シリーズのウッディの声を務めたことでも知られる俳優のトム・ハンクスは、米現地時間の1月5日に行なわれた第77回ゴールデン・グローブ賞で、これまでの40年以上におよぶキャリアを通してエンターテイメント業界に残した功績を称えられ、功労賞のセシル・B・デミル賞を受賞した。

 感極まって思わず涙しそうになりながらも、駆け出しの頃にある監督から受けという後の世代に伝えたいアドバイスを紹介するなど、熱く感動的なスピーチを繰り広げて喝采を浴びたトムだが、彼のあるひと言に、全米の視聴者たちが一瞬“きょとん”としてしまう場面が。

画像: 子供は4人なのに「5人の子供」?

 それは、トムが一緒に来場した妻で女優のリタ・ウィルソン、そして自身の子供たちに感謝の言葉を述べたときのこと。

 感無量の様子で、今にも涙をこぼしそうな表情のトムは、声を震わせながら「僕という男は目の前に座っている、こんなに素晴らしい家族に恵まれている。僕に愛とは何かを教えてくれた、すべてにおいて優れた素晴らしい妻と、僕のような老いぼれよりもずっと勇敢で強くて賢い5人の子供たちに。彼らは僕が何カ月も何カ月も不在だったとしても、ずっと忍耐強く僕を愛し続けてくれた」とコメント。

 しかし、実際には、トムには長男のコリン、長女のエリザベス、次男のチェット、三男のトゥルーマンのと、子供は4人しかおらず、お茶の間の視聴者たちは、「一体なぜトムが“5人の子供たち”に感謝したのか?」と首を傾げた。

 このトムの発言の真相について、ある関係者が、何とも心温まる裏話を証言。

 じつは、トムが“5人目の子供”としてカウントしていたのは、自身と同じく俳優として活躍する俳優のコリンの妻でパブリシストのサマンサ・ブライアントだった。

画像: 左からサマンサ、コリン、妻のリタ、トム、エリザベス、チェット、トゥルーマン。

左からサマンサ、コリン、妻のリタ、トム、エリザベス、チェット、トゥルーマン。

 関係者が米Peopleに語ったところによると、トムは、自身の孫2人の母親でもあるサマンサのことをまるで「実の娘のように思っている」といい、この日、妻や実子たちと一緒に会場でトムの勇姿を見守っていたサマンサの存在をないがしろにはできないと、感謝の言葉を伝えたい相手として彼女を含め、“5人の子供”と述べたのだそう。

 スピーチでは家族たちを見つめながら、「君たちの協力がなかったら、僕はきっと今この場にはいない。君たちの愛が僕にとってどんなに大切なものか、言葉では言い表せない」と語ったトム。

 “舅(しゅうと)の鑑”としか言いようがない、長男の妻に対する最高の配慮を見せた彼に世間からは、あらめて賛辞が贈られている。(フロントロウ編集部) 

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