Photo:ゲッティーイメージズ,スプラッシュ/アフロ,ニュースコム,Instagram
唯一無二の親友同士として知られるセレーナ・ゴメスとテイラー・スウィフト。2人が自分たちの友情を逐一「見せびらかす」ようなことはしない理由について、セレーナが告白。(フロントロウ編集部)

露骨な“仲良しアピール”はしない

 シンガーのセレーナ・ゴメステイラー・スウィフトの友情は、お互いがティーンアイドルとして活躍していた約13年前に遡る。

 セレーナはニック・ジョナス、そしてテイラーはジョー・ジョナスと、それぞれ彼女たちと同じくカリスマ的な人気を誇っていた兄弟ロックバンド、ジョナス・ブラザーズのメンバーと交際していたことをきっかけに意気投合した2人は、ボーイフレンドたちとの関係が終わりを迎えても、それまで以上に交流を深め、酸いも甘いも一緒に乗り越えた親友同士として誰にも邪魔することのできない絆を育んできた。

画像: 2010年、ロンドンで合流し、夜のアイスクリーム店を訪れたテイラーとセレーナ。

2010年、ロンドンで合流し、夜のアイスクリーム店を訪れたテイラーとセレーナ。

 これまでにも、お互いへの愛情について数々のインタビューで明かし、ときにはセレーナがテイラーのライブのステージに友情出演したり、テイラ―がセレーナの新曲や出演作を絶賛してエールを送ったり、ごくたまにお互いのSNSに登場したりと、仲睦まじいやりとりを見せきた2人。

 しかし、それでも、お互いのほかの友人たちとの“仲良しアピール”と比べると、セレーナもテイラーも、2人の友情に関しては、ある程度の節度をもって公にしている、むしろ、本当に大切な部分については、秘密のベールに包んだままにしているといった印象がある。


本当に大切な瞬間は見せびらかす「必要が無い」

 その理由について、ニューアルバム『レア(Rare)』のリリースを間近に控えたセレーナが、テイラーも参加した米WSJとのインタビューで明らかにした。

 テイラーと初めて出会ったときのことについて「私たちは一瞬にして意気投合したわ。この子は私の相棒になるってすぐにわかった」と振り返ったセレーナに対し、テイラーは、「ありきたりな言い方はしたくないけど、私たちの間にはいつも姉妹のような絆があったよね」と賛同。

 続けて、「彼女と会った時から、どんなことがあってもこの子の味方でいるって心に決めてた。人生において、私は、自分を傷つける人を許すことはできるけど、もし誰かが彼女を傷つけたとしたら、私はその人を許すことができないかもしれない」と、セレーナのためにならどんなことでもすると、保護者のような目線でコメントした。

画像: 2011年テイラーの「スピーク・ナウ・ワールドツアー」のステージにセレーナが登場。

2011年テイラーの「スピーク・ナウ・ワールドツアー」のステージにセレーナが登場。

 セレーナは、「私たちは、ちょうど同じ時期にひどい目に遭ったしね」と具体的な内容は伏せながら、自身とテイラーが一緒にそれぞれの辛い出来事を乗り越えたことを告白。「テイラーには、自分がどういう風に他人から扱われるべきかということを若い頃から教えてもらった」と、3歳年上のテイラーの言動をお手本にして、たくさんの重要なことを学んだとも明かした。

 テイラーとの友情は、仕事や公の機会を通してではなく、本当にプライベートな場面において築かれたものだと強調したセレーナは、「テイラーと私の関係については、世間の人々が知らない事がたくさんある。だって、私たちは、自分たちが一緒にしているすべての事を世の中に公開する必要性を感じないから」と、2人の交流を逐一SNSに投稿するようなことはせず、自分たちだけの思い出として胸にしまっておく理由を説明。

 「私が傷ついていたり、何かと戦っていたり、私の家族に問題が発生したとき、テイラーは、予想もしなかったような方法で私に会いに来てくれた。急に飛行機で駆けつけてくれたりね。彼女が私にとって世界で一番大切な親友の1人だっていうことは、何年間にもおよぶ、そういう行動の積み重ねで証明されたわ」と、ファンたちが知らないところで、テイラーが幾度にもわたって救いの手を差し伸べてくれたことも明かした。


セレーナの新アルバムを聴いたテイラーの「意味深な感想」

 「意見が食い違うことだってあるけど、私たちはすべてにおいて、お互いをリスペクトしてる」と、あらめてテイラーとの間にある確固たる信頼関係について語ったセレーナは、新アルバム『レア』を聴いた際のテイラーの感想についてこうコメント。

「いくつかの新曲をテイラーに聴いてもらったとき、テイラーはこう言ったの。『なんだか、色んなことが起こる前のあなたに会えた気がする』って。それを聞いたときは嬉しい気持ちでいっぱいになった。またあの頃の自分に戻れるなんて」。

 このセレーナの昔を懐かしむような発言の背景には、彼女がこの約10年間の間で経験した、元恋人でシンガーのジャスティン・ビーバーとのアップダウンの激しい恋愛や、持病の全身性エリテマトーデスとの闘病、その合併症の治療として余儀なくされた腎臓移植手術、そして、一時は精神科病院に入院するまで悪化してしまたメンタルヘルスの問題といった、つらく苦しかった体験があることは、もはや説明する必要もないだろう。

 セレーナが苦境に立たされていたのと同時期に、テイラーもまた、ラッパーのカニエ・ウェストとのバトルが発端で激化したネット上での壮絶なバッシングなどに悩まされていた。

 当時、それぞれスポットライトから身を引き、ひっそりとした生活を送っていた2人は、世間の人々の目に触れないところで、静かに支え合い、傷を癒し合っていたということのよう。

画像: セレーナの新アルバムを聴いたテイラーの「意味深な感想」

 テイラーの感想にある通り、辛かった数々の出来事から何かを学び、まるで生まれ変わったかのように脱皮したセレーナの“真の姿”に出会える新作『レア』。約4年ぶりのアルバムとなる本作には、どんな楽曲が収められているのか、1月10日のリリースが待ちきれない。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.