2年連続でオスカーに司会者なし
米時間2020年2月9日(日本時間2月10日)に米ロサンゼルスのドルビーシアターで開催される第92回アカデミー賞授賞式。
2019年の授賞式は、30年ぶりにホスト(司会者)不在という異例の事態が発生したが、今年のオスカーもホストを設けない形で執り行なわれることが正式に決まった。
アカデミー賞授賞式を放送する米ABCエンターテイメントのカーレイ・バーク社長は、「(主催の)会員映画芸術科学アカデミーと共同で発表します。今年のアワードには伝統的なホストはいません」とし、今年のオスカーも前年同様「多大なエンターテイメントの力、話題のミュージカルナンバー、注目コメディ、そしてスターの力」をふんだんに盛り込んだアワードになると発表。
アカデミー賞の公式ツイッターには、「スターあり、パフォーマンスあり、サプライズあり、ホストなし。2月9日に会いましょう!」というツイートが公開され、2年連続でホストがいない授賞式になることを報告した。
This year’s #Oscars at a glance:
— The Academy (@TheAcademy) January 8, 2020
✅ Stars
✅ Performances
✅ Surprises
Host
See you Feb. 9th!
不祥事に始まった“ホスト不在”
そもそも、昨年のアカデミー賞授賞式でホストが不在になったのには、当時の主催者側にしてみれば喜ばしくない理由があった。当初オスカーの司会者には、コメディアン兼俳優のケヴィン・ハートが抜擢されていたが、彼の過去の不祥事が再び批判され、ケヴィンが司会者の役割を辞退したことから、同年のアワードは司会者不在のまま開催された。
アワードを進行するホストがいない代わりに、50名以上のセレブが司会進行を手助けしたほか、2019年のオスカーにノミネートされた『ボヘミアン・ラプソディ』や『アリー/ スター誕生』に関連したパフォーマンスが行なわれ、例年よりエンタメ性の高いアワードとなった。
これが功を奏して2019年のアワードの視聴率が2018年より12%アップ。それに見習い、2019年9月に行なわれたエミー賞でも司会者を設けないスタイルを導入した。
今年はどんなセレブが、どんなパフォーマンスがステージを魅了するのか。そのカギを握る第92回アカデミー賞のノミネーションは、米時間1月13日に発表される。(フロントロウ編集部)