映画『ジョーカー』のヒットで、ある場所が観光地化
2019年に大ヒットし、多くの有名映画祭でノミネート・受賞をしている映画『ジョーカー』だけれど、ある人々からは迷惑がられている。
それは、アメリカのニューヨーク州にあるブロンクスに住む人たち。
というのも、『ジョーカー』の本編に何度も登場してファンの心を鷲掴んだ「あの階段」のシーンの撮影現場があるのが、ブロンクスなのだ。
今では、インスタグラムに「Joker Stairs(ジョーカーの階段)」という地名で登録されるほど人気スポットとなった階段には連日多くの観光客が訪れるため、地元の住民に敬意を払うよう促す注意書きが貼られるほど。
そんななか、大手ハンバーガーチェーンのバーガーキングが、ブロンクスの住民のためにひと肌脱いだ。
バーガーキング、「ピエロ」に迷惑
「敬愛なるブロンクス」という言葉から始まるバーガーキングの動画では、混雑するジョーカーの階段が映し出される。すると、バーガーキングのマスコットキャラクターである“キング”が登場し、こんなことを…。
「私たちには分かります、ピエロはウザいですよね」
地元住民が迷惑する『ジョーカー』といえば、ピエロのメイク。そして、バーガーキングのライバルチェーンであるマクドナルドのマスコットキャラクターであるドナルドも、ピエロのメイク。
“ピエロ”に迷惑する気持ちは分かると言って、ブロンクスの住民にメッセージを贈ったバーガーキングは、なんとこんなキャンペーンを打ち出した。
ウーバーイーツ(Uber Eats)で「キングの階段(KINGSTAIRS)」というコードを使ったブロンクスの住人には無料でハンバーガーを届ける!
動画の最後では、「笑って幸せそうな顔をしなさい」という『ジョーカー』の有名なセリフを引用したバーガーキング。このキャンペーンは1月12日まで行なわれる予定。
バーガーキング、マクドナルドをたびたびイジる
バーガーキングがマクドナルドを意識したキャンペーンを行なうのは、これが初めてではない。
2019年の1年間には、バーガーキングの人気ハンバーガーであるワッパーのイギリスで展開されたすべての広告写真や動画の後ろには、マクドナルドのビッグマックを置いていたと暴露するという皮肉たっぷりなキャンペーンを行ない、マクドナルドの“ビッグ”マックよりもワッパーのほうが“ビッグ”だと証明した。
また2019年5月には、マクドナルドの“ハッピー”セットに対抗し、ハッピー以外の感情がテーマであるリアル・ミールズを販売した。(フロントロウ編集部)