ビリーがアリアナについて言及
長いグラミー賞の歴史の中で史上最年少にして主要4部門を総ナメにしたビリー・アイリッシュ。1人のアーティストが主要4部門すべてを制覇するのは約39年ぶりの出来事で、1981年のクリストファー・クロス以来2度目。
音楽界で名誉ある賞と言われるグラミー賞の主要部門を4つも獲得し、計5つのグラミー賞を一気に手にしたビリーだけれど、じつは年間最優秀アルバム賞は自分にはふさわしくないと思っていたよう。
ビリーが年間最優秀アルバム賞の受賞スピーチの際、名指しで呼んだのがアリアナ・グランデ。ビリーはアリアナに向かってステージ上から「みんな座って。これだけは言わせて、この賞はアリアナが受賞するべきだったと思う。(アリアナのアルバムは)ほかのどんなものよりもこの栄光を手にするべき。愛しているわ」とアリアナに語りかけた。
これを聞いたアリアナは、自分の座席から「もういいって」と言うように両手をパタパタと上下に。さらには、ビリーに投げキスを送るなど、大人な対応で返答した。
billie accepting “album of the year” at the 62nd annual #GRAMMYs pic.twitter.com/z0qEBYKaoj
— billie eilish source (@billiesource) January 27, 2020
アリアナにグラミー賞を取って欲しいと発言
じつはビリーは、過去に英ラジオ番組『Capital Breakfast』に出演した際にも、「アリアナ・グランデがたくさん受賞するべきだと思う。人生最悪のときを過ごしながらも、こんなにもたくさんのことを成し遂げるなんて、本当に尊敬する」と、アリアナがグラミー賞を取って欲しいということを言及。
アリアナは、英マンチェスターでの爆破テロや元恋人のマック・ミラーの死という辛い経験をしながらも、アルバム『スウィートナー』と『サンキュー、ネクスト』を半年の間に一気にリリース。アルバムは2枚とも大ヒット。とくに、『サンキュー、ネクスト』は、数々の記録を残し、アリアナ史上最高のアルバムとの呼び声が高かった。アリアナはその後、ワールドツアーに出て一皮も二皮もむけ、アーティストとして成長を遂げた。
たくさんの辛い経験を経てもなお、シンガーとしてステージに立ち続けているアリアナに尊敬の念を抱くビリー。だからこそ、グラミー賞のステージでは年間最優秀アルバム賞はアリアナが受賞するべきだと発言したのだろう。(フロントロウ編集部)