久々にステージに立って感化される
シンガーのジャスティン・ビーバーの素顔に迫るドキュメンタリー番組『ジャスティン・ビーバー:シーズンズ(Justin Bieber : Seasons)』の配信が、1月27日からYouTubeでスタートした。
「スポットライトから遠ざかって(Leaving the Spotlight)」というタイトルがつけられた記念すべき第1話では、2017年にパーパス・ワールド・ツアーをキャンセルして以降、約2年間にわたって音楽活動をセーブしていたジャスティンが、どのような葛藤を抱え、いかにしてそれを乗り越えたのかがジャスティン本人だけでなく、彼の妻でモデルのヘイリー・ビーバーやマネージャーのスクーター・ブラウンなど、親しい人たちによって語られている。
今年の1月3日に新曲「ヤミー(Yummy)」をリリースしたジャスティンは、2月14日に待望のニューアルバム『チェンジズ(Changes)』を発売することが決定しており、5月からは北米ツアーも始まる。そんなジャスティンが音楽活動再開に本腰を入れるきっかけを作ったのは、シンガーのアリアナ・グランデがヘッドライナーを務めた野外音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル」(以下コーチェラ)へのゲスト出演。
ジャスティンとアリアナは、マネージャーが一緒ということもあり、お互いの仕事ぶりを称え合ったり、コンサートにゲストとして顔を出したり、同じ音楽業界で頑張る者同士支え合う、いわば“同志”のような関係にある。当初、アリアナからゲスト出演を打診されたジャスティンは、そこまで乗り気ではなかったそうだが、マネージャーのスクーターの後押しもあって出演を決意。
わずか数分ではあったものの、久々にステージに立って手応えを感じたジャスティンは、この日を境にやる気モードのスイッチがオンに。スクーターの会社のスタッフであるアリソン・ケイに「今すぐダンスレッスンやボイストレーニングをしたい!」と申し出るなど、ステージに立つことに意欲を見せるようになった。
人前でパフォーマンスをすることが何よりも大好きだったジャスティンが、「もうツアーに出たくない」と言った時、ジャスティンのことをよく知るアリソンやスクーターは、すぐに彼が何か深刻な問題を抱えていることを悟ったという。それ以来、ジャスティンの周囲の人たちは“こうしろ”“ああしろ”と強要するのではなく、ジャスティンが自分の好きなタイミングで復帰できるよう、ただひたすら彼の近くで見守り続けてきた。
そんな周囲の人たちの思いを胸に、約2年半の時を経て、完全復活を遂げようとしているジャスティン。果たして2020年に再びビーバー・フィーバーが巻き起こすことができるのか。(フロントロウ編集部)