シンガーのビービー・レクサが、ツイッター上で“男性が優位”の音楽業界を批判した。(フロントロウ編集部)

ビービーが音楽業界の性差別に抗議

 楽曲「I'm A Mess」やGイージーとコラボした「Me, Myself & I」で知られるシンガーのビービー・レクサ。2019年のグラミー賞で最優秀新人賞にノミネートされるなど、飛躍を見せるビービーが突然、ツイッターに「男、男、男、男、男、女、男、男、男、男、男」と書き込んだ。

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 まるで暗号のようなビービーのツイートは、アメリカで最も権威のある音楽チャートとして有名なBillboardの投稿を引用してツイートされたもの。2020年に入ってから、シングル人気チャート「Billboard Hot 100」にランクインした上位12名がリストアップされている。

 ラッパーのエミネムやシンガーのエド・シーランなど、チャートを盛り上げる人気アーティストが並ぶ同リスト。そんなランキングを男女別に見てみると、女性でエントリーしているのは、シンガーのカミラ・カベロのみ。

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 ビービーは続いて、「カミラがいてホッとした。私は、イエス!女性がいるって思ったのよ」とツイート。さらにこう綴った。

「私のところにやってきて、女性はもっと良い音楽を作るべきだ、なんて言わないでちょうだい。アーティストたちは、ストリーミングサービスやラジオで公平なプレイリストを手に入れる必要がある。アリアナやホールジー、デュア、デミ、もっと素晴らしい女性がいるじゃない」

「ロザリアにテイラー、カミラ、カーディだって…まだまだいる」

 ビービーは、音楽チャートを男性アーティストが独占する一方、女性アーティストが目立たないのは、彼女たちの才能ではなく、その裏にある男性優位な音楽業界の仕組みが原因だと示唆。実際、ラジオ局が選ぶ音楽は1対4の確率で男性アーティストが多いというデータがあり、Spotifyがつくるプレイリストでは、女性アーティストより男性アーティストの方が多く取り上げられているという研究結果もある。

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 ビービーは、シンガーのテイラー・スウィフトやアリアナ・グランデ、デュア・リパ、ラッパーのカーディ・Bなどの名前を挙げ、女性アーティストがさらなる称賛に値すると主張した。

音楽業界にはこびる“性差別”に多くのアーティストが言及

 女性シンガーが音楽業界における男女の差に声をあげるのは、ビービーが初めてではない。

 2019年にはシンガーのテイラー・スウィフトが、スピーチでもし自分が男性だったなら、経験することはなかっただろうと感じる扱いを幾度にもわたって受けてきたことを告白。「この業界には、女性たちに対して、つねに懐疑的な眼差しを向ける人たちがいます。『この子は本当にこの場にいる権限があるのだろうか?』、『成功したのは男性プロデューサーや共同製作者のおかげなんじゃないか?』、『レコード会社の戦略が良かったんじゃないか?』と」と話し、女性だというだけで個人としての能力を正当に評価してもらえないことがあると説明

画像: 音楽業界にはこびる“性差別”に多くのアーティストが言及

 さらにレディー・ガガが音楽業界を「ボーイズクラブ」と表現し、「女性だからというだけで、自分の音楽的バックグラウンドを信じてもらえなかったり、ちゃんと理解して仕事をしていると思われなかったりすることもあるのです」と話すなど、音楽業界にはこびる性差別に抗議している。(フロントロウ編集部)

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