いつから「高位王族」ではなくなる?
今年初めに、イギリス王室の高位王族としての立場を退き、今後は経済的に自立するとともに、イギリスと北米の国を行き来しながら生活することを発表したヘンリー王子と妻のメーガン妃。
電撃発表の直後は、世界中が大騒ぎとなり、エリザベス女王やヘンリー王子の父チャールズ皇太子、兄ウィリアム王子らを招集して家族会議が開かれたが、その後、エリザベス女王は孫であるヘンリー王子とメーガン妃の意思を全面的に尊重すると発表。ひとつの家族として重大な決断をした夫妻の姿勢に理解を示した。
現在は息子アーチーとともにイギリスを離れ、カナダ・バンクーバー島に身を寄せている2人の今後の動向や、高位王族としての活動はいつまでとなるのかといった点に注目が集まっていたが、夫妻の広報担当が、今週、ついに、2人の今後のプランを明らかにした。
広報担当者が出した声明によると、ヘンリー王子とメーガン妃が高位王族の座を退く正確な日付は3月31日。
日本では新年度にあたる4月1日からは、現在設立に向けて計画を進めている新たな非営利団体を率いて活動を行なうこととなる。
ロイヤルファミリーと夫妻は、その後、12カ月間の調整期間を設けるということで合意。前例のない新たな方法で王室との関わりを持つこととなる夫妻の働き方について、この調整期間を経て、改めて再検討が行なわれるという。
称号はどうなる?
さらに、広報担当は、ヘンリー王子とメーガン妃が今後もサセックス公爵&公爵夫人、ダンバートン伯爵&伯爵夫人、キルキール男爵&男爵夫人といった称号を保持することや、ヘンリー王子の王位継承位(第6位)に変化は生じないことも明らかに。しかし、高位王族ではなくなる夫妻が財団名などに“ロイヤル”という称号を使用すべきか否かに関しては、現在協議中だという。
ちなみに、ヘンリー王子とメーガン妃は、王室離脱後は「殿下・妃殿下(HRH)」の称号は使用しない意向を自ら明らかにしている。
バッキンガム宮殿内に設置されていた夫妻のオフィスの従業員たちがすべて解雇されたという情報が以前から伝えられていたが、同オフィスは4月1日をもって正式に閉鎖されることが明らかに。今後はイギリス国内の任務に関しても、夫妻が設立する財団の職員が取り仕切ることとなる。
高位王族引退前のラストスパート
「このままイギリスへ戻ることは無いのでは?」というウワサも囁かれていたヘンリー王子とメーガン妃だが、今回の広報の発表では、2人が2月末から3月上旬にイギリスへと戻ることも明らかに。
夫妻は、自分たちが引き続きパトロンを務めるチャリティ団体のイベントやロイヤルファミリーのほかのメンバーたちも参加する公務に連日参加する予定。
高位王族としてのフィナーレを飾るべく、夫妻が参加するイギリス国内での公務のスケジュールは下記となっており、久々にエリザベス女王をはじめとするロイヤルファミリーのメンバーと顔を合わせる場面が見られるかもしれない。
<2月28日>
「インヴィクタス・ゲーム」(ヘンリー王子が主催の負傷兵による国際スポーツ大会)のコーラス隊とロックバンド、ボン・ジョヴィのボーカル、ジョン・ボン・ジョヴィによる楽曲「Unbroken(アンブロークン)」の公開収録にヘンリー王子が参加。
<3月5日>
「ザ・エンデヴァー・ファンド・アワード」(ウィリアム王子、キャサリン妃、ハリー王子の3人が負傷した兵士たちを支援するために2012年に立ち上げた団体の表彰式)にヘンリー王子&メーガン妃がそろって参加。
<3月6日>
「ザ・シルバーストーン・エクスペリエンス・ミュージアム」(モータースポーツ博物館)のオープニングイベントにヘンリー王子が参加。
<3月7日>
「ザ・マウントバッテン・フェスティバル・オブ・ミュージック」(海兵隊バンドによる音楽祭)にヘンリー王子とメーガン妃が参加。
<3月8日>
「国際女性デー」のイベントにメーガン妃が参加。
<3月9日>
ウェストミンスター寺院で行なわれるコモンウェルス・デー(英連邦記念日)の礼拝にロイヤルファミリーとともにヘンリー王子とメーガン妃が参加。
上記以降のスケジュールに関しては、追って告知される。(フロントロウ編集部)