大女優に「殺されればいい」
大女優を含む80人以上の女性へのセクハラやレイプで告発・起訴、有罪判決を受けた元大物映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインが過去に放った問題発言が公に暴かれた。
ワインスタインのセクハラが告発されたことによって誕生した、セクハラ告発・撲滅を目指すMeTooのムーブメント真っ只中の2017年10月に、ワインスタインが大人気テレビ番組『フレンズ』のジェニファー・アニストンは「殺されればいい」と発言したことが、一封された裁判所文書に記されていたことを米New York Timesが暴露した。
当時のワインスタインは、告発を真っ向から否定する姿勢を取っており、ジェニファーがワインスタインからセクハラを受けたとする米 National Enquirerの報道を知った時に激昂し、自身の代表にメールで殺害予告まがいの発言をしたとしている。
しかしジェニファーの広報担当は、「彼が彼女に触れられるほど近くにいたことはない」「彼女は彼と2人きりになったことはありません。メールの内容も我々に送られたものではないのでまったく知りませんし、それに言及するつもりはありません」として、彼女がワインスタインからセクハラを受けたことを否定している。
富裕層の友人に助けを求めていた
この裁判所文書には、ほかにもワインスタインが富裕層の友人らに助けを求めたことが明かされており、AppleのCEOティム・クック氏やAmazonの創設者ジェフ・ベゾス氏、2020年の米大統領選の元民主党指名候補で、Bloombergの創業者マイケル・ブルームバーグ氏などに、セカンドチャンスを求めるメールを送っていたという。
そしてワインスタインは今年2月、2人の女性から訴えられていたレイプを含む性暴力などの罪で有罪判決が下された。この判決で、ワインスタインは最大29年の禁固刑が科される可能性がある。これとは別にロサンゼルスの裁判所でも、2013年に女性2人に性的暴行をした容疑など4つの罪に問われている。(フロントロウ編集部)