1Dとジャスティンの決定的な違い
3月13日に待望のニューアルバム『ハートブレイク・ウェザー(Heartbreak Weather)』をリリースしたシンガーのナイル・ホーランが、ワン・ダイレクション時代にライバル関係にあったシンガーのジャスティン・ビーバーが当時置かれていた状況に同情していることを、英Glamourのインタビューで明かした。
今年1月からYouTubeで配信が始まったジャスティンのドキュメンタリー番組『ジャスティン・ビーバー:シーズンズ(Justin Bieber:Seasons)』を見たというナイルは、数年前の全盛期にジャスティンが感じていたプレッシャーを「100%理解できる」としたうえで、こう語った。
「僕たちは仲間がいてラッキーだった。ジャスティンにはマネージャーとボディガードしかいなかったけど、僕たちにはマネージャーとボディガードのほかに、何もかも共有できるメンバーという仲間がいた。だから、そういう意味でジャスティンに対してつねに同情していたんだ」
ちょうど同じ頃にブレイクしたワン・ダイレクション(※)とジャスティンは、同年代で、女性ファンが多いなどの共通点から、ライバルのような関係にあった。しかし、ともに売れっ子であったことは間違いないが、両者を取り巻く環境は「グループ」と「ソロ」でかなり違ったことを指摘し、たった1人ですべてのプレッシャーや狂気に耐えなければならなかったジャスティンのことを、ずっと気の毒に思っていたことを明らかに。
※2016年3月に無期限の活動休止を発表した。
ご存じの方も多いと思うが、ジャスティンは売れっ子になればなるほど溜まるストレスとプレッシャーから自分を解放するために、違法・合法に関係なくありとあらゆる薬物に手を出し、一時期、自暴自棄になっていたことがある。
ちなみに、自身を「非常に楽観的な性格」と称するナイルは、ワン・ダイレクションとしての活動を“ツラい”と思ったことは一度もないそうで、RTÉ Entertainmentのインタビューで「何人かのメンバーがグループとして活動していた時、精神的にツラかったと言っているのを聞いたけど、僕にとっては素晴らしい時間だったよ。だってツラいのも含めて人生だと思うから。僕は楽観的なタイプなんだ。『どこにいても幸せ』っていう言葉は、まさに僕のためにあるような言葉」と、あっけらかんとした様子で語っていた。(フロントロウ編集部)