きっかけはサッカー選手
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、世界各国でイベントが中止され、人が集まる娯楽施設が閉鎖。レストランなどの飲食店も閉店するなど、とくに感染率が急上昇している欧米諸国では、感染拡大を食い止めるための対策が行なわれている。
そんななか、先週末からSNS上では「#StayHome(※家にいよう)」や「#StayTheFHome(※とにかく家にいろ)」といったハッシュタグが拡散。なかでも「#StayHomeChallenge(※家にいようチャレンジ)」というチャレンジが誕生すると、ワールドトレンド1位を獲得し、外出を控えるよう求める政府や自治体の訴えに貢献した。
「#StayHomeChallenge(※家にいようチャレンジ)」が広まったきっかけは、サッカー選手らが自宅で手を消毒しながらリフティングのスキルを披露した動画を真似する人が続出したことにある。
サッカー界では、アーセナルのミケル・アルテタ監督やチェルシーのFWカラム・ハドソン・オドイなど、ヨーロッパでプレーする有名選手やその関係者が新型コロナウイルスに感染。感染者が急増していることを受けて、サッカー欧州5大リーグがすべて中断または延期を発表し、アマチュアリーグの試合も中止になった。そのため、自宅にいる機会が増えた選手たちによって、スキルの見せ合いが始まり、これのハッシュタグがカタチを変えて世界中に拡散。
Where can we get one of these? #StayHomeChallenge pic.twitter.com/SnTOtBejQB
— TBS Network (@TBSNetwork) March 17, 2020
When u just get bored in quarantine #stayhomechallenge pic.twitter.com/vZ0nXz65Gp
— Cun (@Kl13Christopher) March 17, 2020
自宅に留まることに対する思いは人それぞれで、ドラマや映画を一気見する人や本を読みあさる人、暇を持て余す人、料理に明け暮れる人、孤独を感じる人、ひきこもり世界を謳歌する人などがおり、ツイッターはこのハッシュタグをつけて様々な思いをつぶやくユーザーで溢れかえっている。
セレブも外出を控えるよう呼びかけ
こうしたハッシュタグによって外出を控える動きが広がっているなか、セレブはとくに若い世代の人々へ外出を控えるよう強く訴えかけている。
18歳のカリスマシンガーのビリー・アイリッシュは、インスタグラム・ストーリーズに「このごに及んでまだ『感染しようがしまいが気にしない』と思ってる人に言いたい。これはあなただけの問題じゃない。もしあなたが感染したり、あなたの身近にいる人が感染したりしたら、あなたよりもずっと身体が弱い人にウイルスをうつしてしまう可能性がある。それって本当に無責任なことだと思う」「不要な外出はしないように。それくらいできるよね。出かけないってそんな難しいことじゃない。マジで家にいなよ」と、新型コロナウイルスに無関心な若者の行動に警鐘を鳴らした。
また、テイラー・スウィフトやアリアナ・グランデら若者に絶対的な支持を受けるアーティストたちも、新型コロナウイルスを軽視する健康な若者に注意喚起して、自主隔離を勧めている。(フロントロウ編集部)