カニエVSテイラーの「フェイマス」事件
カニエ・ウェストが自身の楽曲「フェイマス(Famous)」の冒頭で、「俺とテイラーはセックスするかもしれない。なぜって? 俺があのビッチをフェイマス(有名)にしてやったからだ」とラップしたことで、テイラー・スウィフトとのバトルが激化したのは2016年のこと。
【テイラーVSカニエ バトルのはじまり】
テイラー・スウィフトとカニエ・ウェストの仲違いが始まったのは、2009年のMTVビデオ・ミュージック・アワードでカニエがテイラーのスピーチを妨害した事件がはじまり。その後、一時は関係が回復したと言われていたものの、2016年にカニエが楽曲「フェイマス」でテイラーについてラップした事件以降、いまだ関係修復にはいたっていない。
この一説について、カニエはテイラーから電話で承諾をもらったと主張したが、テイラー側は「俺があのビッチをフェイマスにしてやった」という部分は聞いていないと真っ向から否定。同年2月のグラミー賞では、「あなたの成功をおとしめたり、功績や名声を自分の手柄にしようとする人もいるでしょう」とスピーチし、カニエ批判を繰り広げた。
その後、カニエの妻キム・カーダシアンも2人のバトルに応戦。テイラーが楽曲での名前の使用に承諾しているように聞こえる通話の動画をSNSに公開した。これに対しテイラーは「ビッチと呼ばれることは聞かされていない」と反論したが、当時はテイラーが承諾したのに承諾していないと嘘をついたと考える人の方が多く、バッシングの矛先はテイラーに集中した。
新たな"通話動画"がリーク
そんな事件から約4年の月日が経った今、新たな"通話動画"がネット上でリーク。動画には、カニエが電話でテイラーに関する「物議を醸す一説」を入れてもいいかお願いする様子が映されている。
カニエがテイラーに「悪口になるかもしれない」と警告したうえで、彼女に「テイラー・スウィフトは俺にセックスの借りがある」という歌詞の使用の許可を求めた。これに対してテイラーは、最初は後ろ向きな反応をしていたが、カニエが歌詞に加えたいフレーズを聴いた後は、笑いながら「悪口ではないわ」と返答。テイラーが歌詞の使用を許可する音声が確認できる。
The real phone call between Taylor Swift and Kanye West leaked.#TaylorToldTheTruth#KanyeWestIsOverParty
— SWIFTIES™ (@SwiftiesIndia13) March 21, 2020
pic.twitter.com/vgd7OlnTLU
また、別のリーク映像では、テイラーが無断使用の問題点として指摘した「"ビッチ"を有名にしてやった」という部分について話す部分もあった。しかし、この時の会話では、カニエはテイラーに"ビッチ"ではなく、「"彼女"を有名にしてやった」というフレーズを入れたいと話していた。これに対してテイラーは、「本当に自分に起きたことをその通りに伝えるべき。実際に、あなたは私のことを知らなかったでしょ。私はその時点でアルバムを700万枚売っていて、それが事実。でもあなたは私が誰だか知らなかったわけだし」と、カニエがテイラーを有名にしたという言いぶりは事実ではないと反論しながらも、「私にできることはない、もうどうでもいいって感じ」「いいよ、聞くのが待ちきれないわ」と、「"彼女"を有名にしてやった」という歌詞にしぶしぶ承諾していた。結果的に、この通話でカニエはテイラーを「ビッチ」と呼ぶことについて一切承諾を得ていない。
こうした動画が拡散されたことによって、歌詞の承諾を得たというカニエの主張は100%事実ではなかったことが判明。今まで真実を伝えてきたのはテイラーの方だったと考えを改める人が続出し、テイラーに謝罪するコメントなどがネット上で相次いで寄せられている。
本人が反応
これを受けて、テイラー本人が自身のタンブラーのアカウントで反応。テイラーの写真に「今まで真実を語っていたのは誰?」とコメントしたファンのポストなどに「いいね!」して、今回の動画の内容を認めた。
一方、この事件をきっかけにテイラーと絶縁関係にあるカニエの妻キムも「いいね!」で反撃。「あの動画に新情報はなにもない。みんな知っていたことで混乱している」と書かれたツイートにキムが「いいね!」して、悪気のない態度で自身の意見を主張した。
The video showed nothing new. We all knew that. I’m so confused right now pic.twitter.com/NO0b92Qvpo
— kim (@kimkwestlegion) March 21, 2020
(フロントロウ編集部)