自粛ムードに飽き、春のお出かけを楽しんでしまう
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、米時間3月13日にはドナルド・トランプ大統領によって国家非常事態宣言が出されたアメリカ。その後19日には、カリフォルニア州全体で外出禁止令が出され、多くの人々が影響を受けた…、と思われたけれど、その週末には、ビーチや公園に多くの人が! 友人や家族と春の日差しを楽しみたい一方で、街の店舗などは多くが閉まっているため、屋外に多く人が集まったとみられる。
しかし、もちろんこれは危険な状況。新型コロナウイルス感染拡大を防ぐためには、6フィート(約183cm)以上あけて、人と接するようアドバイスが出されているけれど、人混みでこの距離を保つのは難しい。さらに、自分は大丈夫だと思っていても、免疫力の弱い年配者にウイルスを移してしまう可能性も高い。外出禁止令が出ているにもかかわらず、外に出かける人に対して、『アベンジャーズ』シリーズで知られる俳優のグウィネス・パルトロウが強くメッセージを発した。
数週間前から、感染対策を呼び掛けているグウィネス。
「昨日、ハイキングや公園が混んでいたという話を聞きました。私たちはまだ学びの途中で、この一時的な新しい普通をどうするかという状況では完璧ではありません。しかし、(政府からの)禁止令を真剣に考え、私たちが今まだ持つ自由を悪用しないようにしなければいけない。スーパーでの買い物や、不可欠なお使い、自転車や徒歩での散歩などの自由などです。ちゃんとしたルールを理解して。今は(リスクを)否定する時ではない。私たちはこれを真剣に受け止めて、自主隔離しないと」
LA市長も苦言
カリフォルニア州ロサンゼルスの市長を務めるエリック・ガルセッティ市長も、外出禁止令の中出かける人々に対して、対策とコメントを発表した。
「この週末に、非常に多くの人々がビーチやハイキングレーン、公園にいるのが確認されました。よって、LAシティパークのスポーツ場やレクリエーション、そして各ビーチの駐車場を閉じることにします。これは、別の場所で集まって、という意味ではありません。これは深刻な問題です。家にいて、命を救ってください」
カリフォルニア州で外出禁止令が出される前から、アメリカ国内では自主隔離を行なう人々が増加。しかし自粛ムードに飽きてしまい、出かける人が後を絶たないことから、ビリー・アイリッシュやテイラー・スウィフト、アリアナ・グランデなどが、厳しいコメントを発表している。アメリカでは、3月22日の記者会見でトランプ大統領が、新型コロナウイルスの感染者数が3万人を超えたと発表した。(フロントロウ編集部)