ドナルド・トランプ大統領やマイク・ペンス副大統領が、新型コロナウイルスの検査に対して言った言葉に、世の母親たちが怒り。(フロントロウ編集部)

綿棒を鼻に入れるだけの新型コロナ検査

 新型コロナウイルスに感染しているかどうかをチェックする検査のひとつに、鼻に綿棒をいれるものがある。アメリカのドナルド・トランプ大統領や、マイク・ペンス副大統領もこの検査を受け、陰性との診断が下ったのだけれど、トランプ大統領はその検査法に不服があったよう。

 「綿棒は1番上までいかず、目の下に引っかかるかんじさ。大変な検査だよ」。一瞬で終わる新型コロナウイルスの検査だけれど、綿棒を鼻に入れることが嫌だった様子のトランプ大統領。さらにペンス副大統領も3月22日の記者会見で、感謝を述べて、検査は早く終わるものだとしながらも、「侵入されているかんじ」とコメントした。

画像: ペンス副大統領(左)とトランプ大統領。

ペンス副大統領(左)とトランプ大統領。

 するとこれに反応したのが、アメリカで活躍する俳優のサラ・サイヤー。人口が3億人を超えるアメリカでは、検査キット不足が最近まで深刻な問題となっており、現在も政府は早急な対応に追われている。そんななか、検査に対して大統領がいちいち文句を言うことに、出産経験があるサラは我慢ならなかったよう。

「私たちの最低な大統領が、新型コロナのテストがどれだけ侵入的かって文句を言ってるね。もしもし?たった1人の子供を引っ張り出すために、何本もの手が私の膣を押しのけてきたことがありますけど。あなたはたった1回の綿棒による鼻の検査、しかもそれは何百人もの命を救うのに、文句を言ってるんですか?くそったれ」

画像: 綿棒を鼻に入れるだけの新型コロナ検査

クリッシー・テイゲンも皮肉

 サラのこの発言は、2016年と2018年に、夫でシンガーのジョン・レジェンドとの子供を出産したモデルのクリッシー・テイゲンの心にも刺さったよう。産後うつにも悩んだことがあるとオープンにしているクリッシーは、出産時の出来事を明かした。

「ルナを出産した時、私の膣はお尻の穴まで裂けたよ。綿棒の痛みとか、くそくらえだわ。縫う前には、私からの出血をこぼさないために、ベッドの下にゴミ袋を置かなくちゃいけなかった。3ヵ月の間、ペットボトルに用を足さなきゃけなかった。だからまあ、綿棒ね、相当痛いんじゃない」

画像: クリッシー・テイゲンも皮肉

 出産時には、ほとんどの場合赤ちゃんが出てくる会陰が裂ける。またその他にも、膣が切れる腟壁裂傷のケースなど、出産には壮絶な痛みが伴うため、それを乗り越えたクリッシーにとって、命を守る検査で綿棒を鼻に入れる程度のことに文句を言うことは理解できなかったよう。最後は皮肉全開のコメントで締めた。

 ちなみにクリッシーは先週、トランプ大統領の娘であるイヴァンカ・トランプ大統領補佐官にも、新型コロナウイルスの検査数を増やせと、直接メッセージを送ったばかり。(フロントロウ編集部)

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