ザ・ウィークエンドの新アルバムが堂々の1位
過去にグラミー賞を3度受賞した人気シンガーのザ・ウィークエンドのニューアルバム『アフター・アワーズ(After Hours)』が、全米アルバムチャートで初登場1位を獲得したことがわかった。また、同アルバムは全英アルバムチャートでも初登場1位に輝いた。
『アフター・アワーズ』は、2018年発売のEP『マイ・ディアー・メランコリー(My Dear Melancholy)』以来約2年ぶり、フルアルバムとしては2016年発売の『スターボーイ(Starboy)』以来、じつに約4年ぶりの新作である。
今作の発売をめぐっては、新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛要請などの影響で十分なプロモーション活動ができないことから、アルバムの売り上げが落ち込むことを懸念した関係者から発売延期を推す声もあったが、そういった反対を押し切るかたちでリリースに踏み切った経緯がある。実際、シンガーのレディー・ガガは、4月10日にリリース予定だったニューアルバム『クロマティカ(Chromatica)』の発売日を延期することを発表した。
ちなみに、ザ・ウィークエンドはアルバムのヒットについて、米TMZのインタビューにこう答えている。
「このアルバムの制作に取りかかった時は、世界的なパンデミックが起きている状況のなかリリースすることになるなんて考えてもなかった。僕にとって音楽はツラい時にそれを乗り越える手助けをしてくれるものだった。だから、このアルバムがみんなに同じようなことをもたらしてくれることを願ってる。
ファーストレスポンダー(緊急対応要員)やデリバリーの配達員、スーパーマーケットの従業員、医療従事者の人たちのように、人々の命や生活を守るために自分の命をかけて働く“本物のヒーロー”たちの活躍に感銘を受けている。ほんの少しもでいいから、このアルバムが彼らにとっての楽しみや息抜きになればいいなと思ってる」
早くもザ・ウィークエンド史上最高傑作との呼び声も高い『アフター・アワーズ』には、元恋人でモデルのベラ・ハディッドとの関係について歌っているとされる2曲のシングル「ハートレス(Heartless)」と「ブラインディング・ライツ(Blinding Lights)」など、全14曲が収録されている。(フロントロウ編集部)