テイラー・スウィフトが個人的な寄付を続ける
グラミー賞受賞歴もある人気シンガーのテイラー・スウィフトから多額の寄付があったことを、彼女の地元である米テネシー州ナッシュビルにあるレコード店「Grimey's(グライミーズ)」の共同経営者であるドイル・デイビス氏が、米Rolling Stoneに明かした。
地元でも有名なレコード店であるGrimey'sは、アメリカ国内での新型コロナウイルスの感染拡大をうけて、3月23日から臨時休業している。引き続きオンラインでの販売は行なっているが、国内の感染状況が快方に向かうどころか悪化していることから、当初、予定していた約2週間の臨時休業期間がさらに延長される可能性も出てきている。
このまま臨時休業が続けば、従業員の給与を補償するどころか、店の経営すら危なくってしまう。そんな危機的状況に救いの手を差し伸べたのがテイラー。デイビス氏によると、額は明かせないが、テイラーは休業期間中の全従業員の給料だけでなく、仮にウイルスに感染もしくは検査を受ける場合に必要となってくる3ヵ月分の医療保険の費用も肩代わりしてくれたという。
デイビス氏は、テイラーが金銭的に援助してくれたおかげで、店の賃料などほかのことに資金が回せるようになり、なんとか店の経営を続けることができそうだとRolling Stoneのインタビューで語っている。
地元をこよなく愛するテイラーは、今年3月にナッシュビルで発生した2度の竜巻によって多くの人たちが自宅を失うなど壊滅的な被害を受けた際も、真っ先に地元を憂うコメントを発表し、さらに被災者を支援するために設立されたテネシー中部緊急対応基金に約1億円の寄付をした。
ちなみに、テイラーはこのほかにも何度か個人レベルでの寄付を行なっており、つい先日も、ソーシャルブログサービスのtumblr(タンブラー)に「新型コロナウイルスの影響で仕事ができず、このままでは4月以降の家賃を払うことができない」という内容の長文を投稿し、寄付を募っていたニューヨーク在住の女性に自身が運営するテイラー・ネイション合同会社(TaylorNation LLC)を通じて3,000ドル(約30万円)を送金したことがわかっている。(フロントロウ編集部)