『ハリー・ポッター』のロン・ウィーズリーことルパート・グリントが、新型コロナウイルスの感染が拡がるなかでも働き続ける助産師へ、“グリフィンドール生”らしい感謝の言葉を述べた。(フロントロウ編集部)

多くのセレブが集結したOne World: Together at Home

 欧米で活躍するシンガーたちが自宅から集まり、日本時間4月19日に、ライブ「One World: Together at Home」を行なった。新型コロナウイルスの感染拡大と闘う医療従事者へ支援が目的のこのライブは、シンガーのレディー・ガガが発起人で、WHO(世界保健機関)とチャリティ団体のGlobal Citizen(グローバル・シティズン)が主催した。

 8時間におよぶライブでは、ビリー・アイリッシュから、伝説のロックバンドであるローリング・ストーンズまで、かなり豪華な多くのアーティストが登場。そのイギリス版では、それに加えていくつかのイギリス限定のパフォーマンスも加えられた。その1つとして、ある1人の女性へのサプライズ企画も。

 レディー・ガガのパフォーマンス。

ホテル暮らしの助産師をサプライズ

 サムは、イギリス中部のバーミンガムで働く助産師。夫は腎臓の病気を患っているため、もし新型コロナウイルスに感染したら死ぬ可能性が高いと話す。そこでサムは、自分がウイルスを夫に移すことになってはいけないと自宅に夫と娘を残し、現在1人でホテルで暮らしているという。 

 そんななか、週末に家族とテレビ電話をしていたサム。すると、イギリスの人気番組『Strictly Come Dancing(原題)』の司会として有名なクラウディア・ウィンクルマンがグループに突然登場! さらには、映画『ハリー・ポッター』シリーズでポモーナ・スプラウト先生を演じたミリアム・マーゴリーズまで加わった。しかもミリアムは、自身が出演する英人気ドラマ『コール・ザ・ミッドワイフ ~ロンドン助産婦物語』の撮影現場にサムを招待。

 この時点ですでに感激の様子のサムだけれど、最後に最大のサプライズが。大の『ハリー・ポッター』ファンであるサムのグループ通話に現れたのは…、ロン・ウィーズリーを演じたルパート・グリント

ロン・ウィーズリーらしい感謝の言葉

「オーマイゴッド。ルパート・グリントが私のウェブチャットにいる!」

画像: ⓒWARNER BROS PICTURES / Album/Newscom

ⓒWARNER BROS PICTURES / Album/Newscom

 そう叫んだサムだけでなく、サムのハリポタ愛を受け継いだ幼い娘も一緒にルパートの登場に大喜び。2人とも両手で口を覆い、親子らしいお揃いの反応。そんな一家を前に、自身ももうすぐパパになるルパートは、助産師であるサムにこんなメッセージを贈った。

「あなたの(置かれている環境の)話を聞きましたが、クレイジーですね。あなたが犠牲を払ってしてくれていることは、本当に人を動かすものだと思います。すごくグリフィンドール的な行動ですよね。本当にありがとうございます」

 大好きな『ハリー・ポッター』のロンが、自分の行動をグリフィンドール的だと表現したことが、どれだけ嬉しいことかは明白。サムはミリアムやルパートとの会話と通して、ずっと目に涙を浮かべていた。

 とはいえ感謝するだけでは、命の危機をかえりみずに医療の最前線で闘う人々に申し訳が立たないというもの。「One World: Together at Home」では、最終的に約140億円の寄付が世界中から集まった。(フロントロウ編集部)

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