フェイスブック&インスタグラム主催「リモート卒業式」が開催
欧米の多くの国では、通常、9月から新年度がスタートするため、5月は卒業シーズン。しかし、今年は、新型コロナウイルスの世界的蔓延により、休校措置が続いたまま、ほとんどの学校で卒業式やプロムと呼ばれる卒業ダンスパーティーが開催中止となった。
楽しみにしていた一生に一度のイベントが中止となってしまった卒業生たちを励まし、学業を修了したことを称えるため、SNSアプリのフェイスブックとインスタグラムが共同でオンライン卒業イベントを企画。
『Graduation2020: Facebook and Instagram Celebrate the Class of 2020(グラデュエ―ション・2020:フェイスブック・アンド・インスタグラム・セレブレート・ザ・クラス・オブ・トゥエンティトゥエンティ)』(以下『Graduation 2020』)と名づけられた“リモート卒業式”が米現地時間の5月15日に行なわれた。
フェイスブックの動画視聴機能「フェイスブック・ウォッチ(Facebook Watch)」で配信された『Graduation 2020』では、大物司会者のオプラ・ウィンフリーが基調演説を行ったほか、シンガーのマイリー・サイラスが卒業ソングとしても人気のヒット曲「ザ・クライム(The Climb)」を在宅パフォーマンス。
そのほかにも、映画『ダラス・バイヤーズクラブ』の俳優マシュー・マコノヒ―、映画『グレイテスト・ショーマン』の俳優ヒュー・ジャックマン、グラミー賞受賞ラッパーのカーディ・B、リル・ナズ・X、映画『フェアウェル』の俳優兼ラッパーのオークワフィナ、映画『13ラブ30サーティン・ラブ・サーティ』の俳優ジェニファー・ガ―ナ―、リオ五輪の金メダリストである女子体操選手のシモーネ・バイルズほか、たくさんのセレブたちが、卒業生たちに宛ててお祝いのビデオメッセージなどを寄せた。
セレーナ・ゴメスが卒業生たちにエール
シンガー兼女優のセレーナ・ゴメスも、『Graduation 2020』を通じて新型コロナウイルス禍という特異な状況で人生の新たな一歩を踏み出す若者たちに、お祝いと激励のメッセージを寄せたセレブの1人。
セレーナは、基調演説を務めたオプラの過去の名言を引用しながら、卒業生たちに自身のこれまでの経験から得た教訓やアドバイスを送った。
以下、セレーナのメッセージをフロントロウが全文訳。
「若い頃の自分に何か伝えたいことはあるかと聞かれるたび、私はいつもこう答えてきました。『自分の思う通りに、とにかくやってみて』。みなさんは、ここに辿り着くために、すごく努力してきました。みなさんが想像していた卒業式とは違うかもしれないけれど、私が言いたいのは、もし今、あなたがこの先の人生に何をして生きていきたいか分かっていなくても、大丈夫、ということ。人生とは、自分の行く先や、熱中できることを探しながら進んでいく旅です。だから、過ちや失敗にイライラしたりしないでください。それは、みんなに起こることなんです。
素晴らしい人であるオプラはこう言いました。『あなたは、なりたいものになるんじゃない。あなたは信じるものになるんだ』と。この言葉はとても共感できるものです。なぜなら、もしあなたが自分自身を信じなければ、ほかの人だってあなたの能力を信じてはくれないから。
大人数で集まることが許可された時には、できれば、みんなで集まって、卒業という人生における重要な成功をお祝いできたらいいですね。でも、そのときが来るまで、みなさん、どうか安全で、友だちや愛する人たちとの繫がりを大切にしてください。人生の節目を迎えたみなさん、おめでとうございます!」
『Graduation 2020』の模様やセレブたちの祝辞・パフォーマンスは、フェスブック・ウォッチやインスタグラムの公式インスタグラムアカウントでチェックできる。(フロントロウ編集部)