衰えぬ人気の『ゴシップガール』
NYマンハッタンの高級エリアであるアッパー・イースト・サイドの名門私立学校を舞台に、セレブ高校生たちの、過激で、ゴージャスで、ファッショナブルなリアルライフを描いたドラマ『ゴシップガール』。全米で2007年から2012年まで放送されていた本作は現在でも世界中で愛されており、日本では『ゴシガル』という愛称で親しまれている。さらに、2020年にはリブート版の配信が決定しているため、ますます目が離せない。
また、本作はスタイリストにドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』でスタイリストだったパトリシア・フィールドのアシスタントとして衣装係も務めたエリック・ダマンを迎えたということもありファッション面も大注目だった。
全6シーズンにわたって放送された本作には、ブレイク・ライブリー、ペン・バッジリー、チェイス・クロフォードなどの多くの若手俳優が出演し、ナレーションはクリステン・ベルが務めた。
そんな本作でブレア役として活躍したレイトン・ミースターは、『ゴシップガール』撮影時に送っていた衝撃の生活を明かした。
キラキラしていない『ゴシガル』撮影生活
『ゴシップガール』といえば、セレブ高校生たちのキラキラした生活が印象的。ブレイクが演じたセリーナや、レイトンが演じたブレアといったメインキャラクターたちのコーディネートは、たくさんの女性たちにお手本にされ、多くのファッショントレンドを生み出した。
けれども、超がつくほどの富裕層を演じた彼女たちの実際の撮影はそうキラキラしていなかったそうで、レイトンは「朝の5時に始まって、夜の8時に(現場を)出る感じだった。太陽を見られない時が多かったわ」と衝撃の労働時間を米Porter Editに明かした。1日の労働時間はなんと15時間! 全然キラキラしていないどころか、ブラックに近い労働環境ともいえる。
しかしレイトンは続けて、「20代前半は、自分が何者であるかを理解することだけで精一杯。でも『ゴシップガール』がブレイクしたことで、私の人生は急にスピードアップした。何が真実で何が真実でないのか、誰を信用できるのか、誰を信用できないのか。すぐに、そして完全には発達していない心でそれを見極めなければならなかった。私はとても幸運で、早い段階で本当の友達を見つけられた。だから(ドラマ出演は)私にとってかけがえのないことなの。タイムカプセルのようなもの」と語り、過酷だった労働環境ではあったものの、それを前向きに捉えていることを明言した。
『ゴシップガール』の撮影は、暑さ、寒さの点でも大変だったようで、ブレイク演じるセリーナがボディコン風のワンピースの下に、グレーのスウェットパンツをはいて防寒対策しているシーンが発掘されたことも。
意外にも撮影現場はキラキラしていなかった『ゴシップガール』だけれど、その結果として多くの人が楽しめる作品になったことを考えると、ファンにとっては感謝しても仕切れないような撮影秘話だった。(フロントロウ編集部)