マイリーが手掛けたコーディーのMVが公開
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、共同で自主隔離生活を送っているマイリー・サイラスと恋人でシンガーソングライターのコーディー・シンプソン。外出が制限されているなか、今回、マイリーが手掛けたコーディーの新たなミュージックビデオが公開された。
コーディーは先月、新曲「Captain's Dance With the Devil'(キャプテンズ・ダンス・ウィズ・ザ・デビル)」をリリースしており、今回マイリーは同曲のミュージックビデオを手掛けている。
ミュージックビデオは6つの画面に分けてコーディーの様々な姿を映したものになっていて、船員の格好をしたコーディーや、彼がシャワーを浴びている映像のほか、マニキュアやメイクなどをして、女性のような格好をしているコーディーも登場するものになっている。
ミュージックビデオはこちら。
ミュージックビデオに込めた思い
「バスルームでマイリーがリップの整理をしていた時にこのアイディアを思いついたんだ」とコーディーはミュージックビデオの構想が思い浮かんだ経緯について米Vogueに語っている。「リップを1つ手に取ってみたら、今までマジマジと見たことはなかったんだけど、芸術的なパッケージに圧倒されてね。サイドに埋め込まれた(ブランド名である)ナーズのシンボルの美しさだったり、一度使用した後でそれが台無しになってしまったとしたら、いかに自分がガッカリするかを考えたんだ」とコーディー。
「それがメイクの芸術性に対する興味につながって、マイリーにメイクをする方法を教わった。特に、ドラァグの美しさをね」と、コーディーは男性として女性のようなメイクをすることに興味を持ち始めたことが今回のミュージックビデオのテーマのきっかけになったと語った。
米Rolling Stoneによる別のインタビューで、コーディはミュージックビデオについてさらに次のように語っている。
「この曲は様々に解釈できるんだけど、それこそが僕の狙いだったんだ。マイリーもこの曲を彼女なりに解釈して、今回リリースされたビジュアルにそれが表れてる。船長は男らしさについての社会的な規範と葛藤していて、彼は密かに、女性のような格好に親近感を抱いているんだ。今ほどそれが一般的ではなかった時代にね」
コーディーはミュージックビデオのビジュアルについて、マイリーのアイディアが基になっているとした上で、今ほどドラァグに世間が寛容ではなかった時代に、“男性は男性らしくあるべき”という社会的な規範と葛藤していた船長の姿を描きたかったと説明。「ビデオを通じて、芸術や音楽、衣装、人生の領域における人々の創造面での自由を奨励できたら嬉しい」とコーディーは米Rolling Stoneに語った。
コーディーとマイリーがお互いの創造力を駆使して制作したというビデオ。自主隔離生活が長引く中で、創作活動への取り組み方も変化させなければいけないこの時期だからこそ生まれた作品だと言えそう。
今回のビデオの他にも、先日、ケイティ・ペリーが自宅の庭で撮影した新曲「デイジーズ」のミュージックビデオを公開したり、カーラ・デルヴィーニュが集団隔離生活を送っているメンバーで撮影したミュージックビデオを監督したりするなど、外出が制限されているなかでも様々な工夫を凝らしてミュージックビデオが撮影されている。(フロントロウ編集部)