新居でもプライバシー問題が発生
2020年3月31日づけで英国王室の高位王族を引退し、現在はアメリカのロサンゼルスで暮らしているヘンリー王子とメーガン妃。イギリス在住中に2人を大きく苦しめた1つには、メーガン妃に対する人種差別や女性差別による誹謗中傷と、それを煽るタブロイド紙があり、2人は現在大手タブロイド紙を相手取って裁判を起こしている。
アメリカに移住したことで、ヘンリー王子はその関係に緊迫感が漂っていた兄ウィリアム王子との仲も改善し、王子とメーガン妃はその比較的自由な新しい生活を楽しんでいると、王室専門家のケイティ・ニコルは話している。しかし新天地でもふたたび、彼らのプライバシーを脅かす出来事が頻発していることが分かった。
上空からドローンがやってくる
米The Daily Beastが最初に報じたところによると、5月中に最低でも5回、ドローンが2人の家の上空を飛んでいたという。ロサンゼルス警察もこの事実を認めている。しかしこれに関する通報が、ヘンリー王子やメーガン妃本人からだったかどうかは明らかにされていない。
ドローンは、なんと2人から6メートルほどという至近距離を飛んでいたという。ヘンリー王子とメーガン妃の友人は、米The Daily Beastにこう話した。
「彼らはドローンが自分たち目掛けて入ってくるのを見ました。2人は、ドローンがパパラッチによるものだと考えてはいますが、ただ予測するだけでは足りないでしょう。メーガンは結婚式の時に人種差別による犯罪予告を受けていますから、2人にとってテロ行為は非常に現実的な問題なのです。そしてそれを置いておいたとしても、彼らの立場になって考えてみてください。どう感じますか?息子と一緒に遊んでいる時に、ドローンが自分の頭のたった20フィート(6メートル)上を飛んでいるだなんて」
王室離脱によるセキュリティ問題
セキュリティ問題に関しては、ヘンリー王子とメーガン妃が高位王族の座を退くと発表した時から議論になっていた。イギリスで生活していた時には公的資金からセキュリティ費用が支払われていたけれど、2人は脱退する際に、経済的に自立することを発表。高位王族であった時の2人に対するセキュリティ費用は年間で数億円にのぼると見られており、その莫大な費用をどうするかが問題となっていた。
当時は、ヘンリー王子の父親であるチャールズ皇太子が自腹で2人を支援したいと思っているというニュースもあったけれど、前述のヘンリー王子とメーガン妃の友人によると、2人は特別な手当てを頼んでおらず、受け取ってもいないという。とはいえ2人の自宅にセキュリティチームはいるそうで、今後チームと警察が協力してこの問題に対応していくと見られる。(フロントロウ編集部)