リア・ミシェルの人種差別疑惑を元共演者が遠回しに認める
いじめや障がい、LGBTQ+といったテーマを取り入れた、大人気青春ミュージカルドラマ『glee/グリー』(以下『グリー』)のレイチェル役でブレイクした俳優のリア・ミシェルが、同ドラマのシーズン6にジェーン役で出演していた俳優のサマンサ・ウェアに対して人種差別的な言動をした疑惑について、マーリー役の俳優メリッサ・ブノワがリアに非があったことを遠回しに認めた。
事の発端となったのは、黒人男性のジョージ・フロイドが白人の元警察官(※)デレク・ショービン容疑者に殺害された事件をうけて、リアが自身のツイッターに投稿した「ジョージ・フロイド氏の身に起きたことはあまりにも不公平です。これはただの事件ではありません。このようなことは、もう二度とあってはなりません。#Black Lives Matter/ブラック・ライヴズ・マター(黒人の命にも価値がある)」というメッセージ。
※事件後に懲戒免職となり、第3級殺人と第2級故殺の疑いで逮捕・起訴された。
これを見たサマンサが、「爆笑。あなたのせいで、私の初めてのテレビ出演が“生き地獄”になったことを忘れちゃったの?!?! 少なくとも私は一生忘れない。たしか、あなたはできることなら私のウィッグに『糞をしてやりたい』ってみんなに言ってたよね。トラウマになるような自覚なき差別によって、私はハリウッドでキャリアを築くこと疑問を感じるはめになった…」というコメントを付けて、先ほどのリアの投稿を引用リツイートしたことで、リアに人種差別疑惑が浮上した。
このサマンサの主張に対し、ユニークことウェイド役で『グリー』に出演していた俳優兼シンガーのアレックス・ニューウェルや、シーズン1からリアと共演していたメルセデス役の俳優アンバー・ライリーら元共演者たちが、続々とリアに人種差別的な言動があったことを認めるかのような反応を示すなか、シーズン4から『グリー』の仲間に加わったメリッサも、アレックスやアンバーのツイートに“いいね”をしてサマンサの主張に同調した。
また、2014年に『グリー』にゲスト出演したダビエ・スネルも、サマンサと同様にリアのツイートを見て複雑な思いを抱いたようで、自身のツイッターで「お嬢さん、君は僕がほかのキャストと同じテーブルに座るのを阻止したよね。僕は“仲間じゃないから”という理由で」「彼女のメッセージを読んだら、『グリー』のセットで自分が取るに足らない存在として扱われた嫌な記憶を思い出しちゃったよ」とコメントしている。
I try to bring good vibes and create content for ppl to laugh and enjoy! Seeing her message brought back bad memories of being less than on set of glee. Ain’t goin stand for her being fake like she care.
— Dabier (@OfficialDabier) June 2, 2020
ちなみに、メリッサは「ほかのキャストと同じテーブルに〜」というダビエのツイートを第三者が引用リツイートしたものにも、“いいね”をしていた。
契約ブランドがパートナーシップを解消すると発表
今回、過去の人種差別的な言動を複数の元共演者たちから告発されたリアは、この件に関して一切コメントしておらず、沈黙を貫いているが、早くも仕事に影響が出始めており、リアとパートナーシップ契約を結ぶ食材宅配サービスのHello Fresh(ハロー・フレッシュ)は、リアとの契約を解消することを発表。
Hello Fresh側は自社のツイッターで、「Hello Freshは、人種差別やいかなる差別も容認しません。リア・ミシェルに対する主張を知って、非常にがっかりすると同時に失望しました。我々はこの事実を真剣に受け止め、直ちにリア・ミシェルとのパートナーシップ関係を解消することをここに発表します」と、報告した。
HelloFresh does not condone racism nor discrimination of any kind. We are disheartened and disappointed to learn of the recent claims concerning Lea Michele. We take this very seriously, and have ended our partnership with Lea Michele, effective immediately.
— HelloFresh US (@HelloFresh) June 2, 2020
(フロントロウ編集部)